2023年01月24日
サンデー毎日「会社の流儀」掲載
miracleave(ミラクリーヴ)㈱
松本 昌大 社長
国を挙げて「DX(デジタルトランスフォーメーション)」が推進される一方、停滞することによって莫大な経済損失が懸念される「2025年の崖」も目前に迫っている。ITの知識・リソースの不足や、サポートしてくれるはずのIT事業者に不満を抱える企業も多い中、DXの課題を一手に解決してくれる日本で類を見ないチーム型運用保守サービスがある。 その名も「IT将軍」。インパクトが大きいのは強者を連想させるネーミングだけではない。DXコンサルから開発や運用保守まで全てのIT業務ができるプロフェッショナルなIT人材の〝ワンチーム〟をエンジニア1名分の人件費で利用でき、毎月定額で「攻めの運用」「守りの保守」の両面をまるごとサポートしてくれるのだ。
「お客様に寄り添うために、全てのITサービスを明確な料金プランでパッケージ化しました。課題を解決することで当社もより深い業界知識を蓄えることができ、好循環が生まれます」 と話すのは、「IT将軍」を提供するmiracleave株式会社の松本昌大社長。「ITでワクワクする未来へ」をミッションに掲げて2016年に同社を創立して以降、クラウドサービスを軸にクライアントにとって最適なデジタルコンテンツの提供や伴走型のプロジェクト支援で経験と信頼を積み上げてきた。
さらに今後は、事業の軸を「DXコンサルに振り切りたい」と話す松本社長。「IT将軍」を地方自治体にも普及させるとともに、慢性的な人材不足に先手を打つべく独自の研修プロジェクトを開始した。
ワンチームでクライアントの課題を解決
第一弾として昨年11月、SDGs未来都市にも選定された新潟県佐渡市に技術開発拠点を設立。Iターン・UターンなどでIT未経験者を採用し、プログラミング研修を実施する。人材の流動化が激しい東京一極集中ではなく、地方からIT推進力を高める狙いだ。
「自然豊かな離島なら学びに集中でき、様々な年代、価値観を持つ住民の方々と交流することでコミュニケーション力も伸びる。地方の活性化と雇用創出に貢献していきたいですね」 と語る松本社長は地方創生に繋がる同様のプロジェクトの横展開を構想しており、今年は他の地域でも拠点の開設を計画。今期中に50名体制を必達課題とし、さらなる人材の確保と育成を急ぐ。
「求めているのはチャレンジ精神〝満タン〟の人。新しいことに挑戦し、社内のコミュニケーションを活性化してくれる人材です」 かく言う松本社長自身も 札幌から鞄一つで上京し、全くの未経験からIT企業に就職した挑戦者。社員主体の勉強会や使い放題のオンライン学習プラットフォームなど、自発的にスキルを伸ばせる環境を整え、新たな仲間たちの加入にワクワクが止まらない。
未経験からIT人材を育てる佐渡開発拠点
【会社データ】 本社=東京都中央区日本橋2―16―6 ☎03―6222―9800 設立=2016年8月 社員数=34名 売上高=8億円(見込み) 事業内容=DXコンサルティング、チーム保守サービス「IT将軍」、プロジェクト支援、バックオフィス支援ツールの開発など https://www.miracleave.co.jp
㈱光英科学研究所
『注目企業ONLINE』は「サンデー毎日」をはじめ、様々な媒体で当社が独自に取材した注目企業の掲載記事をオンライン版として公開しています。