220215 日本水機工/綾城 光男 社長

2022年02月15日

サンデー毎日「会社の流儀」掲載

ウォータージェット工事を主軸に公共工事で躍進
人間力を育み、業界のイメージを変える先鋭集団

日本水機工

綾城 光男 社長

 富有柿発祥の地として知られる岐阜県瑞穂市に拠点を置き、高速道路をはじめとした公共工事を中心に、ウォータージェット工事の分野で躍進する日本水機工株式会社は、設立から4年とまだ若い会社だ。この数年間でロケットスタートとも言える実績を上げてきた同社は、県内での営業利益率ランキングにて上位に位置する。

 ウォータージェット工事とは、超高圧水によってコンクリートをピンポイントで粉砕・除去する工法で、打撃や振動を起こさないことが大きな特徴。工事単価が高いデメリットがあり、これまで広くは普及してこなかったが、健全部分である残存部にダメージを与えず元の構造を活かすことができるこの工法は、公共工事における道路アセットマネジメントのあるべき手段として、この数年で著しくニーズが高まっている。

ウォータージェット工事の様子

「ウォータージェット工事の発注が出始めたのが今から6年ほど前で、その頃から私は、従来通りの工法では競争相手にもなれない、会社として未来がなくなるとすら考えていました」
 それまで公共工事に深く携わってきた綾城光男社長は、現場ならではの「肌感」から将来的ニーズを確信したと当時を振り返る。

「今、活躍している社員の多くは設立時から共に歩んでくれた仲間たちです。社員をはじめ、協力業者様、お客様、皆様がお力を貸してくださって、最高のスタートを切ることができました。今日まで本当に人に助けられ、支えられてきた人生だと感じています」と綾城社長は話す。

作業伝票に載ってこない
付加価値を

 会社の規模感が徐々に大きくなっていくにつれて「人間力」がついてきているだろうか、と綾城社長は常に危惧しているという。
「たとえビジネスとして技術力が高くコスパが良くても、そこに人同士の信頼関係を構築していかないと何も始まらないというのが私の信念です。1年から2年の長い工期の中では、お客様と密に付き合っていく現場の職人さんたちの『人間力』が重要。基本的な挨拶ひとつができるか。それだけでも大きな差が出ます」 

 同社のウェブサイトにあるスタッフ紹介のページは、現場の技術者の「素顔」が一覧できるように作られている。クライアントがこのページを見た時に、スタッフとの距離感がグッと近くなることができたらとの思いが込められたものだ。
「どの分野でも人間関係の構築は絶対に必要で『人間力』は大切な付加価値と捉えています。『伝票には載ってこない付加価値を持てる会社を作っていこうよ』と社内でよく話しています」と綾城社長は話す。

SDGs支援活動と
地元・地域への思い

 同社は昨年11月、産学官民連携で子ども食堂『みずいろ食堂』の運営をスタートさせたほか、これまでも「ぎふ・ロード・プレーヤー」として道路の清掃、除草等の活動など、SDGsに留まらず地域に対する社会貢献活動に積極的だ。その様子は地元紙でもたびたび報道されている。

「今の拠点を構えた時、まずは近隣さんに愛していただける企業にならないと、お客様にも必要とされないだろうと考えた。私たちの仕事は朝早く夜遅いので、多かれ少なかれ、どこかで迷惑をかけてしまう。逆に私たちが地域に貢献できるとすれば好ましい人間関係も生まれ、地元の雇用促進にもつながる。いいことしかないんです」
 と綾城社長は話す。昨年3月には「岐阜県ワーク・ライフ・バランス推進エクセレント企業」に認定された同社。育児短時間勤務制度や社内にキッズ・スペースを設けるなど子育てサポートのほか、仕事と家事の両立を会社一体となって支援するなど多くの取組が高く評価された。

本部機能を担う瑞穂支店

「会社自体が若いので、成熟してしまう前に社内基盤の整備を根本から作って、現代社会にマッチした働き方ができる会社づくりを進めました。ただでさえ人手不足な中、私たちの業界は特に人材難が深刻です。ならば業界全体のイメージを変えるべくして、働き方も変えていかないと」
 とりわけ建築土木業は残業時間の削減が恒久的な課題で「私たちももっと頑張らなければ」と綾城社長は気を引き締める。解決するためには雇用の促進がひとつの鍵となるだろう。

「商売として売上利益は必須ですが、売上が先なのか人が先なのかを考えた時、人がいないと何も始まらない。まずは人の雇用と育成を最優先とするならば、その前に働きやすく成長しやすい環境づくりが必要」
 仕事のマンネリ化は会社の責任と考える綾城社長は、いかに社員にやりがいを提供できるか、常に気を配っている。その一つの取組として、社員が少しずつ難易度の高い資格を取れるよう全社的に支援している。
「『やりがい』に火が付くと、自ずと前向きな姿勢になる。資格は本人にとっても大きな財産になります」(綾城社長)

 社員たちと定期的にお酒を飲む機会を設けているという綾城社長は、自分とは違う世代を生きている若い社員の話に柔軟かつ積極的に耳を傾けている。なるほどと勉強になることも多いようだ。
「自分が成長しないと回りも成長していかない。みんなが一緒に成長していけば、お互いのリスペクトは続く。一方的にではなく、思いを共有することが本当に大事」
 と話す綾城社長。同社は3年後に売上10億円達成を目標に掲げる。
「これまで順調に推移してはおりますが〝10億の壁〟の前で足踏みするケースは多いと聞く。具体的かつ慎重に進めてまいります」
と綾城社長は語る。

【会社データ】
本社=岐阜県岐阜市六条江東二丁目8-8
☎=058-214-2925
瑞穂支店=岐阜県瑞穂市野白新田407-3
☎=058-372-5568
従業員数=19名
売上高=6億5022万円
事業内容=コンクリート構造物に対する表面処理、舗装道路に対するコンクリートカッター工事など
https://www.j-mizukikou.jp

 

サンデー毎日「会社の流儀」日本水機工株式会社
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日本水機工株式会社 ウォータージェット

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