2022年06月28日
サンデー毎日「会社の流儀」掲載
Qサイエンス・アジア・ジャパン
有馬 裕一 社長
大麻草の茎と種子から抽出され、海外では医療用や化粧品、嗜好品として活用されている「CBD(カンナビジオール)」など、フルスペクトラムヘンプオイルを使用したセルフヘルスケア製品を提供するQサイエンス社。大麻草関連ビジネスで世界規模の膨大な市場が形成される「グリーンラッシュ」に沸く米国から、人から人への販売方法で成長率がトップ3に入った注目企業が今秋、いよいよ日本に上陸する。
マーク・ウィルソンCEOは、全米プロフットボールリーグ(NFL)で80年代を代表するクォーターバックとしてスーパーボウルを2度制覇したスーパースター。引退して間もなくビジネス界へ転身し、不動産開発分野で20年間成功を納め続けた後、元アスリートとして健全な身体と精神の重要性を熟知しているマーク氏は2012年、「Best of the Best」(ベストの中のベスト)を意味する「Quintessential」の頭文字「Q」を冠してQサイエンス社を創業した。
ジェイク・スペンサー社長(左)マーク・ウィルソンCEO(右)
その後、ジェイク・スペンサー氏が社長として経営に加わったことで成長はさらに加速し、19年に30億円だった売上は20年に60億円、21年には120億円に到達した。日本法人の代表としてアジア戦略の最前線を担うのが、Qサイエンス・アジア・ジャパン合同会社の有馬裕一社長。快進撃を続けるQサイエンス社からの誘いを受け、同社の魅力を確かめるべく渡米。ウィルソン氏とも面会し、売上650億円の企業で世界統括を任されていた前職を離れ、「この会社で挑戦したい」と決意して加入した。
「経営トップ2人のバランスも魅力的で、チャンスに溢れる会社だと感じました。せっかく生まれてきたのだから挑戦しないのはもったいない。この会社なら自分の能力をもっと生かせると確信しました」(有馬社長) 現在、米国本社のアジア担当副社長も兼任し、韓国やマレーシアなどアジア各国でのオープンに向けても始動した有馬社長。同社をQサイエンスグループ社内の中心的存在へと導き、将来はアジア市場だけで1000億円企業を目指していく。
日本でも医療現場などで大麻由来成分を活用することが議論される一方、現在販売が許可されているのは精神作用が含まれていないことが証明されたCBDに限られる。有馬社長は、アジアではまだ制約が多いCBDをはじめとする製品の販売で「グリーンラッシュ」の波に乗るためには、製品の正しい理解と品質の実感だけでなく、人一倍の努力が不可欠だという。 「一人でも多くの方に努力できる環境を提供することが私の役目。未来を変えるためには今行動するしかありません」(有馬社長)
これまで米国から直輸入していた製品の国内受発注やカスタマーサポートなどバックオフィス機能を着々と整えつつある同社。有馬社長は挑戦し続けるパートナーたちを全力でサポートしていく。
【会社データ】 本社=神奈川県横浜市中区桜木町1―1―7 ヒューリックみなとみらい10階 ☎045―228―5593 事業内容=栄養補助食品等の販売 https://qsciences.com
Qサイエンス・アジア・ジャパン
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