220809 ㈱日阪製作所/竹下 好和 社長

2022年08月09日

サンデー毎日「会社の流儀」掲載

創立80周年に産業機械のパイオニアが描く成長戦略
チーム力強化に繋ぐ「HISAKA MIND」

㈱日阪製作所

竹下 好和 社長

 エコな暮らしを実現するプレート式熱交換器に始まり、食や医療の安全性確保に欠かせない殺菌装置、衣料や産業資材を染める染色仕上機器、様々な産業の流体制御に貢献するボールバルブなど、数々の「日本初」「世界初」の製品を生み出してきた株式会社日阪製作所。主力製品のほとんどが国内トップシェアを誇り、あらゆる分野の安全・快適・便利を支え続ける同社は今年5月に創立80周年を迎えた。

「一つ一つの製品の性能や質の高さはもちろん、『お客様のために』という意識で最後までやり抜く姿勢が評価され、事業領域を拡大してきました。幅広い業界の取引先とお付き合いしていることが当社の強みです」
 と話す竹下好和社長は2017年の社長就任後、創業100周年を見据えた成長戦略を描いてきた。その中でこれまで脈々と受け継がれてきた経営理念に立ち返り、改めて事業活動に活かしていこうと思い立つ。社員主導で刷新を図り、21年に完成した新経営理念「HISAKA MIND」は、DNAとして継承してきた社訓「誠心(まごころ)」と、社是・五原則・行動指針の4つで構成される。

CO2回収用プレート式熱交換器

「社員たちをまとめるためにも明確な理念が必要だったのです」
 と語る竹下社長が特に重視するのが「より高く、より広く、より深く」を根幹とする行動指針。背景には、人事部門を「人間部」と呼び、「社員は最大の財産」として大切にする社風がある。
「技術力で生きるために必要なことは最終的に『人』に集約されます。社員には楽しく、やりがいを感じながら挑戦し続けてもらいたい。どんな仕事にも高い視点と広い視野、深い探求心を持って、自分たちで質を上げられる集団として成長して欲しいですね」(竹下社長)

 また、CSRを主眼とした独自のQCサークル活動を通じて、SDGsにも積極的に取り組む同社。50年のカーボンニュートラル実現に貢献するため、竹下社長はさらに成長速度を上げる必要があると話す。スローガンは「圧倒的な存在感No.1企業を全員で実現しよう!」だ。

製造業で生きていく!
存在感で圧倒的No.1へ

「製品や技術で持続可能な社会の実現に貢献できる当社は、もっと存在感を高められるはずです」(竹下社長)
 23年度に奈良県生駒市で新工場が稼働するという同社。「製造で生きていく」と決意を語る竹下社長は、自社の成長が日本の製造業復興に寄与すると考える。
「社会に必要とされるモノづくりで働く場を提供し続けたい。他業種とも協力しながら日本を盛り上げたいですね」(竹下社長)

鴻池事業所

【会社データ】
本社=大阪府大阪市北区曽根崎2―12―7 清和梅田ビル20F
☎06―6363―0006
設立=1942年5月
資本金=41億5000万円(東京証券取引所プライム上場 証券コード6247)
従業員数=648名(単体)919名(連結)
売上高=300億円(連結)
事業内容=産業機械製造販売(プレート式熱交換器、食品機器、医薬機器、染色仕上機器、ボールバルブ等)
https://www.hisaka.co.jp

 

サンデー毎日「会社の流儀」/株式会社日阪製作所
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