2021年04月20日
サンデー毎日「会社の流儀」掲載
アウトソー「じゃすみん」
馬場 義和 社長
東京都足立区を中心に看護小規模多機能ホーム『じゃすみんの家』をはじめ、8つの事業所を展開する有限会社アウトソー。同社は今年9月に設立20周年を迎える。 「安心できる地元の地域で、設立当初から大きな規模では実現できないような細部まで行き届くサービスと、アットホームな施設づくりを目指していました」 と話すのは、馬場義和社長だ。建設会社で長年にわたり介護施設の設計に携わってきた経歴を持ち、55歳の時に独立。2006年に高齢者グループホーム『じゃすみん西新井』を開設した。以降は小規模多機能型居宅、サービス付き高齢者向け住宅ほか、指定訪問看護ステーションを開設し、利用者一人ひとりの様々なニーズに手を差し伸べながら、ゆっくりと拠点を広げてきた。
「地域包括支援センターや病院の方が『じゃすみん』のことをよくわかっていただいて、勧めてくださっているようで、ご相談の案件は年々増えています」 と馬場社長が話すように、地域の関係者は「まずは『じゃすみん』へ相談を」と口を揃える。その特徴については、施設を訪れれば瞬時に感じ取ることができるだろう。家庭的な人と人との交流は親密な雰囲気にあふれ、見学に来た家族は安心のあまり感激してしまうことも多いようだ。
「家族を看てくれる人がいなくて行き場のない方が結構いらっしゃる。『泊まり・通い・訪問』を一つの拠点ですべて賄える小規模多機能型居宅ができることは、そこではないかと。困っている方たちを積極的に受け入れていかなくなくてはならないという使命感があります」(馬場社長)
〝明るく朗らかに 家族のように ゆっくり、のんびり、あせらない 「待つ」ことを大切に〟をスタッフのモットーに掲げる同社。中でも「自立」を育むためには「待つ」ことが大切と話すのは管理者の佐藤貴代子さん。 大学や看護の専門学校と提携し、新たに実習生を受け入れる機会が増えている同社。職員たちにも大きな刺激となっているようだ。 「人を育てていくためには職員も更に勉強することが必要。色々な面でお互いが身になることが多いことを実感します」(佐藤管理者)
人材の確保が大きな課題となる業界で、紹介業務や人材派遣にコストをかけず、次世代に向けて地道に人材を育てる方向にシフトを図ってきた同社。昨年度からは大卒の新卒採用を積極的に行い、今年も全国から応募が来ている。 「今年度のテーマは『職員の充実』に重点を置き、介護福祉士など国家試験の資格を取得しスキルを上げてもらって、長期的に給与へ反映させていくこと。介護で十分に生活できる基盤を作り、持続させていくことが私の役割です。そのためには全力で支援してまいります」(馬場社長)
【会社データ】 本社=東京都足立区西新井7-10-14 ☎=03-5647-9111 設立=2001年9月 資本金=1000万円 従業員数=110名 事業内容=看護小規模多機能ホーム、高齢者グループホーム、サービス付き高齢者向け住宅、居宅支援、訪問介護、訪問看護の運営 http://jasmine.nishiarai.com
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アウトソー じゃすみん
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