日発/大田 明寛 社長

2021年08月24日

サンデー毎日「会社の流儀」掲載

信用・人材・技術のブランド企業へ日々発展
日中連携で技術者を育てるシステム開発会社

日発

大田 明寛 社長

 金融系を中心に、医療系や公共機関など幅広いインフラ分野のシステム開発を手掛ける日発(ひはつ)株式会社。設立から10年足らずの新鋭企業でありながら取引先の確かな信頼を獲得し、着実に成長を続ける同社の根幹には、「信用・人材・技術」を重んじる大田明寛社長の経営理念がある。

「何よりお客様からの『信用』が第一。そして、会社の財産である『人材』と現場で高く評価されている『技術』を大切にして、それら3つのブランド力を高めながら100年、200年続く会社を設立当初から目指しています」
 と話す大田社長は中国福建省大田県で生まれ育ち、国立の師範大学を卒業後に数学教師として教鞭を振っていた。安定した公務員の職を捨てて日本に留学したのは2000年のこと。首都大学東京(現・東京都立大学)でITを学び、システム開発会社での勤務を経て12年に同社を設立した。

「決して裕福な家庭ではありませんでしたが、子どもの頃から海外で自分の力を試したいと考えていました。『一旦やると決めたら必ず実行する』という性格は今も変わりません。設立当初は苦労しましたが、現在の役員や顧問の方々をはじめ、多くの皆様に支えられて事業を軌道に乗せることができました」(大田社長)
 中国に構える関係会社が現地で採用した技術者をHIHATU SOFT㈱で教育し、もっと長く日本で働きたいと希望する社員は同社が雇用。グループ3社が連携して人材の確保と育成、供給を行っている。近年は同社が直接採用する日本人技術者の数も増え、グループ合計で100名以上となった社員たちが各社の成長を支えているのだ。

老後に役立つ会社へ
福利厚生もさらに充実

「『ブランド企業』を実現するためには、社員一人ひとりの意識と行動にも注意を払う必要がある。私と同じ志で会社の将来を一緒に考え、向上心とアイデアで積極的に会社に貢献してくれる人を集めたいですね」
 と、さらなる優秀な人材の確保に意欲を見せる大田社長。社員の〝老後の生活に役立つ企業〟となるために「頑張っている社員に業界平均以上の給料を払うことは私の責任」だと話す。

 今年6月に本社を移転した同社。旧本社1階の中華料理店は社員とその家族が半額、さらに19時以降まで残業した社員は無料で利用できるなど、福利厚生にも力を入れる大田社長は社員寮の提供も計画している。社員が自発的に立ち上げた「イベント部」が様々な行事を企画するなど、「仕事は楽しむことが一番」と考える大田社長の思いが浸透し、同社の離職率は限りなくゼロに近いという。
 自社製品の開発も構想する大田社長のもと、さらに活躍の場を広げていく同社。中核に置く「ブランド企業の実現」に向け、社名の由来である「日々発展する」を体現している。

イベント部が活躍する社員旅行

【会社データ】
本社=東京都杉並区荻窪5―26―13 Daiwa荻窪ビル7F
☎=03-5941-9855
設立=2012年1月
資本金=3000万円
従業員数=112名
事業内容=ソフトウェア開発、スマートデバイスアプリ開発、インフラ構築など
https://www.hihatu.com

 

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