2021年10月05日
サンデー毎日「会社の流儀」掲載
東海ビジネスサービス
田中 亮宇 社長
1976年5月の設立、今年5月に45周年を迎えた情報処理トータルサービスの老舗企業、東海ビジネスサービス株式会社が昨年8月、創業以来初めて外部から招聘した人材を経営トップに抜擢した。 慶應義塾大学法学部を卒業後公認会計士の資格を取得、大手コンサルティング企業で中小企業の経営コンサルを中心に腕を振るい、たまたま、同社の経営コンサルティングを担当したことが縁で2019年10月、請われて同社に入社した田中亮宇社長だ。
田中社長は入社以来、会計とITを両輪にしたITコンサル事業を、これまでの同社の顧客層とは異なる中小企業を対象に展開。トップに就任した現在も、ITコンサルティング事業本部長を兼務している。
会社設立以来「愛情溢れる会社」を合言葉に、大手企業を中心にソフトウェア開発・ネットワーク構築・システム運用管理など多様な技術領域へのIT技術者派遣を展開し、盤石な経営基盤を築いてきた同社。社員互いに相親しみ、相援け、相譲り、能力を遺憾なく発揮できる社風の醸成が、この基盤を支えてきたと言えるが、社長就任満1年の田中社長は、今後もその社風を維持・発展させ、更なる高みに導いていく構えだ。
「DX推進の要求など、ますます高度化・多様化する情報社会で、今求められているのは知識・技能に加えて、思考力・判断力・表現力を兼ね備えた人材です。大手企業へのITサービスの提供で培った知識・技能を、適切なコンサルティングを経た上で中小企業に還元する新たな事業領域の拡大で、ITコンサルティング事業を育てていきたい。そのために現有社員には、新しい課題に前向きにチャレンジするマインドチェンジを促し、市場価値の高いエンジニアを目指して欲しい。また、今後は人間力+技術力を併せ持つ人材の獲得にも力を入れたい」 と、田中社長は新たなステージへの意欲を語る。
これまで新卒採用を中心に陣容を整え、現在270名の社員で年商17億円を計上する同社は、より付加価値の高いサービスの提供により、5年後の330名体制・売上高30億円を目指して、積極的に採用活動に取り組んでいる。 毎年新卒15名+中途数名の獲得が目標だが、今年4月入社の14名は3カ月の研修期間を経て実務に臨んでいる。研修期間には、ビジネススキル・ヒューマンスキルを修得する研修を140講座も用意。資格取得も積極的に支援し、「なりたい自分になるための」前向きなチャレンジ意欲には会社として全力で応えている。
「『人と技術』のイノベーションで、社会に貢献し存続し続ける企業でありたい」 とは、42歳の若さで重責を引き受けた田中社長の真摯な覚悟の表出だ。
【会社データ】 本社=東京都中央区新川1-3-3-6F ℡03-3551-6461 設立=1976年5月 資本金=4200万円 社員数=270名 事業内容=インフラ構築・システム開発/保守・運用マネジメント/運用オペレーション/ITコンサルティング/学校向けサービス https://www.tokai-bs.co.jp
『注目企業オンライン』は各分野における優良企業を独自に取材し、トップインタビュー形式でご紹介しています。
『注目企業ONLINE』は「サンデー毎日」をはじめ、様々な媒体で当社が独自に取材した注目企業の掲載記事をオンライン版として公開しています。