220201くらもち/倉持 一彦 社長

2022年02月01日

週刊朝日「Challenge 2022」掲載

鶏卵ひとすじ60周年。2月1日を期して
親しみやすい「くらもち」に社名を改称

くらもち

倉持 一彦 社長

国民一人当たり年間340個。メキシコに次いで世界第2位と言われる日本人の卵の消費量だが、その消費を支える卵の出荷高全国1位の茨城県で養鶏業を営み、昨年8月創業60周年を迎えた倉持産業㈱が、今年2月1日を期して、より親しみやすい平仮名の株式会社くらもち(倉持一彦社長)に社名を改称した。

同社は60年の道のりを経て、茨城県でも有数の出荷高を誇る養鶏・鶏卵商社に成長。現在では、自社の養鶏場と契約農家で約120万羽の鶏を飼育し、日産60㌧、個数にして100万個の卵を毎日消費市場に供給している。

卵の「生食文化」が日本に根付いたのは、養鶏業界の徹底した衛生管理の賜物だと言えるが、同社の衛生管理の徹底ぶりは見事だ。自社内に設置した「品質管理室」では、菌の有無を検査する液卵検査や鮮度検査を毎日実施する他、各種の抜き取り検査や鶏舎の環境検査、従業員の検便などを定期的に実施。厳しい品質管理を経た鶏卵は同社保有の広大なGPセンターで格付け・選別・包装が行われ、各地に出荷されていく。

また、飼料・肥料の商社でもある同社は、養鶏場で毎日排出される大量の鶏糞に発酵処理を施した鶏糞堆肥や、液卵工場で排出される卵殻に乳酸菌を配合した土壌改良材などを生産。近隣の農家に出荷して喜ばれるなど、資源の有効活用等幅広い分野でSDGsの推進にも貢献している。
 そして近年では「ESG投資」の潮流の中、「アニマルウェルフェア」(動物福祉)の観点から、鶏を狭い鶏舎で飼育する「ケージ飼い」の卵を敬遠する傾向があるが、同社ではいち早く2007年から、コストのかかる「平飼い鶏舎」を導入。現在では、自社で飼育する50万羽の内10万羽を自由度が高くストレスのない飼育環境「多段式平飼い鶏舎」に移行している。

「アニマルウェルフェア」に配慮し
いち早く「ケージフリー」を導入

同社が採用・開発した独自の「多段式平飼い鶏舎」は、餌を食べる場所、水を飲む場所、砂遊び場、卵を産み眠りにつく巣箱のそれぞれが各段に設置されるなど工夫が満載。羽ばたいて各段を移動できる鶏は運動量も多く、人の手からエサを啄むほど人懐こく育つ。

そんな鶏が産んだ「平飼い卵」の黄身の色を、同社では「くらもちオレンジ」と呼ぶ。目にも鮮やかなオレンジ色の黄身の卵は間違いなく美味しいだろう。

代表就任満20年、様々な改革を手掛けてきた倉持社長は、社名変更の意味と今後の意気込みをこう話す。
「消費者の方々に『くらもち』の卵により親しんで頂きたいと、社名を一新しました。今後も社員皆と力を合わせて夢を追いかけ、未来に向けてさらに会社を成長させていきたい」

「くらもち」のマスコットキャラクター

本社=茨城県常総市菅生町683-1
☎0297-27-1131
創業=1961年8月
資本金=3000万円
事業内容=配合飼料・鶏卵・液卵・温泉たまご・動物薬品・畜産器具・環境資材等
https://www.kuramochisangyo.jp

 

週刊朝日「Callenge2022」/株式会社くらもち
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株式会社くらもち

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