2022年02月08日
サンデー毎日「会社の流儀」掲載
オーシーエム
押田 和浩 社長
「No Action No Life」–。今、伸び盛りのIT人材派遣企業・株式会社オーシーエムの東京オフィスを訪ねると、ガラス張りのパーテションに大書したそのフレーズが目に飛び込んでくる。
「会社を作っているのは、最前線で働いている人間」との基本的姿勢の下社員ファーストの企業運営を貫き、社員のやる気が新たな価値を生む好循環を作り出している同社。直近5年で退職者1名のみという離職率の低さは業界でも稀で、同社がフラットな組織作りで培ってきた明るく挑戦的な企業風土を物語っている。 1998年2月の設立、今年25年目を迎える同社を現在、エンジニアの良き相談相手としてリードしているのは、昨年4月に代表に就任した押田和浩社長だ。
押田社長は、正月の「箱根駅伝」で見事5位入賞を果たしたことで話題の東京国際大学を卒業後、NTT-ME、伊藤忠グループのCTCテクノロジーでITエンジニアとして腕を磨く中、縁あって28歳の時同社に参加。引き続き腕利き技術者として活躍する内、その人懐こくてフランクな人柄から、いつしかリーダーの役割を任されることになる。41歳で代表に就任した押田社長は、社員第一の姿勢を明確に打ち出すため、CTC時代の経験を生かして評価基準の明文化や福利厚生の充実など、社内体制の整備を精力的に進めている。 業務内容は、エンジニア個々の保有スキルや希望業務とユーザーが求めるスキルを擦り合わせ、営業員がエンジニアと共にユーザーを訪問。マッチングが成立すればプロジェクトに参画するというもの。業績評価は恣意性を排して、客観的に数値化できる定量評価に限定することを目指す。
福利厚生面でユニークなのは、特別休暇制度のネーミングだ。クリスマスを1人で過ごす人に「クリぼっち休暇」を、家族持ちの人には「家族大事です休暇」を推奨するなど、他にも数多くのユーモラスな特別休暇を設定し、休暇を取り易い雰囲気を演出している。 今年度開始の「OCMアワード」では、残業時間が一番少なかった人や特別休暇を一番多く取った人、勉強会を多く開催した人等、定量的な観点で楽しく仕事をした人を表彰する計画だ。
押田社長入社当時4名だった同社も、顧客の幅が広がった現在ではパートナー含めて55名に。だが、依頼される仕事量に比してまだまだスタッフの陣容が足りないという同社。明確な評価基準とユニークな福利厚生を用意して、新しい人材の参加を歓迎している。 「今年度中には『健康経営』『多様な働き方実践企業』の認定を目指し、エンジニアにとって利用しやすい舞台を作っていきたい」 と、押田社長は人材採用への意欲を話す。
【会社データ】 本社=埼玉県さいたま市浦和区高砂1-2-1エイぺックスタワー浦和2001 ℡048-816-9235 東京オフィス=東京都港区新橋5-13-13川勝ビル3F ℡03-6453-0458 設立=1998年2月 資本金=3000万円 従業員数=55名 事業内容=特定労働者派遣事業・システム受託開発等 https://www.ocm-net.co.jp
株式会社オーシーエム
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