221108 CIMAホールディングス㈱/嶋崎 祐司 会長

2022年11月08日

サンデー毎日「会社の流儀」掲載

仲間と地域に〝優しさ〟を届ける物流グループ
人財が輝き続ける「仕組み」で3rdステージへ

CIMAホールディングス㈱

嶋崎 祐司 会長

 日本三大八幡宮の一つ、「石清水八幡宮」の鳥居前町として発展してきた京都府八幡市。かのエジソンが白熱電球を発明する際に当地の竹を用いたことでも知られるにこの町に、ひときわ明るく輝く企業がある。京都を拠点に総合物流事業を全国展開する㈱JLMを主体とし、経営コンサルタントや飲食業、医療用ソフトウェア開発、人材派遣、不動産開発・設計といった多彩な業種の8社を束ねるCIMAホールディングス株式会社だ。

 東京PROマーケットへの上場を目指し、5年一区切りの15年計画を進める同社。売上基盤を作る1stステージ、コンプライアンスなどの意識を高める2ndステージを終え、福利厚生の充実をはじめ、社員が働き易い環境を整える3rdステージに突入した。

「当社の組織形態は、売上を作ってくれる社員が上位の逆三角形。常に『一人ひとりが事業主だと思え』と話してきました。持ち株制度など、もっと社員の生活が豊かになる会社づくりを進めているところです」
 と話すのはグループを統括する嶋崎祐司会長。大手運送会社で15年以上管理職を務める傍ら、物流業界特有のピラミッド構造に疑問を抱いていたという。

 そして、自ら「下請けの立場から業界を変えたい」と独立した嶋崎会長は、最も大切な財産である「人財」が会社に定着し、夢を実現できる様々な「仕組み」を構築してきた。祝日が少ない月でも安定した給与体系や独立支援制度などを導入する中、特に意識しているのが「奥さん目線」だ。

「長距離ドライバーは週に1日程度しか家に帰れない。大切な日を一緒に過ごせる確率が少ない社員に代わり、奥さんの誕生日には感謝の手紙を添えて花を渡しています。365日休むことができない奥さんの負担を少しでも軽減するため、社員には『日曜日は外食しろ』と言いきかせています」
 と話す嶋崎会長は様々な「仕組み」のベースにある〝優しさ〟を社内に浸透させ、「町を走っている時、周囲にいる人が身内だと思えば気持ちが優しくなるでしょう」と、安全に対する意識向上にも繋げている。

グループで共有する「CIMA」の社訓

株式上場の、その先へ
障がい児に学びと就労を

 また、「社会的弱者」と言われる高齢者や障がい者の支援にも関心を寄せる嶋崎会長。軽度のアスペルガー症候群と診断された子どもたちが、無償でのびのびと教育を受けられる学校を創ることが上場後の夢だ。

「地元の農家の方々に田んぼを売って頂き、新たな物流施設の開設を進めています。学校を卒業した生徒たちが、その施設で働いてくれたら嬉しいですね」
と語る嶋崎会長は毎年続けている市への寄付に加え、協力してくれた農家にも利益を還元。上場の先を見据えたM&Aを推進するとともに、地域と人に〝優しさ〟を届け続ける。

【会社データ】
本社=京都府八幡市岩田西玉造71
☎075―972―0808
設立=2014年3月
資本金=1200万円
従業員数=400名(グループ合計・派遣登録社員含)
売上高=42億円(グループ合計)
事業内容=物流業を主体とするグループ各社の統括
http://jlm-ex.com

 

サンデー毎日「会社の流儀」 CIMAホールディングス
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ICS㈱

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