スバルITクリエーションズ/尾山 望 社長

2018年06月26日

サンデー毎日「会社の流儀」掲載

「SUBARU」グループ唯一のIT専門企業
「確かさ」と「しなやかさ」の追求で未来を拓く

スバルITクリエーションズ

尾山 望 社長

 自動車産業は今、世界的なEV車シフトや自動運転、IoT活用など技術革新が進み、大きな変革期を迎えている。
 株式会社スバルITクリエーションズは、㈱SUBARUのグループにおける唯一のIT専門企業として、グループの販売・生産・物流を管理する基幹システムや経理・人事・宣伝などの業務システムの企画・提案・開発から保守・運用までを担い、自動車の開発・製造の現場からアフターマーケットに至るサプライチェーンを支えている。

 今年設立25周年を迎えた同社は、昨年社名をそれまでの「スバルシステムサービス」から現社名に改めた。そこには培ったITの知見と実績を礎に、創造性豊かな企業への躍進を目指すという想いが込められている。
 同社は、さいたま市の本社をはじめ、㈱SUBARU本社がある東京・恵比寿と開発・製造の中核である群馬県太田市に拠点を置き、北米には駐在員を派遣、社員276名の体制で事業を展開する。今年9月には、業務拡大に伴い、効率化とより働きやすい職場環境の整備を図り、恵比寿に新技術ラボを開設。また、8月には管理するサーバー群を最新データーセンターへ移設し、BCPに対応する。

 ㈱SUBARUで車載IoT開発部門長などを歴任し、今年4月に同社代表に就任した尾山望社長は語る。
「改良の積み重ねでは達成できないイノベーションが求められる変化の時代を好機と捉える傍ら、『確かさ』(操業厳守・セキュリティ確保)とのバランスを舵取りするのが私の使命です」

充実のキャリアパス・育成制度
高いスキルの人材を養成

 スバルのITインフラを担う同社は、昨年、専門分野ごとに区分した役割業務を横軸、入社後のキャリアアップを縦軸とした明確なキャリアパスを構築。新卒技術者は、エンジニアとしてキャリアをスタートし、プロジェクトをリードするプランナー、さらに複数のプロジェクトを束ねるマネージャーへとステップアップする。

 教育体制も充実する。階層ごとにITの専門スキルを習得すると共に、リーダーシップやコミュニケーション力など、ヒューマンスキルも習得する体系が整う。
 IT人材に求められるのは「構想力」だ。目的に向かい、仮説を立て、業務をトータルに考える広い観察眼・好奇心と「しなやかに」課題を解決する創造力と対応力が必要だという。
 そのため同社は、多様な人材が集い、日々の貴重な時間を快適に過し、創造力を発揮できる職場環境構築を目指す。

 また、定年後も、永年培ったIT技術と経験をグループに還元し、70歳まで働ける制度の導入も検討中だ。
「スバルのITインフラの担い手、IoTへ対応する車載システム・組込系エンジニアなど、共にスバルグループの未来に貢献する人材を求めています」
 と尾山社長は語る。

【会社データ】
本社=埼玉県さいたま市北区宮原町1―854―1 大宮スバルビル
☎=048―653―5752
創業=1993年4月
資本金=1億円
従業員数=276名
売上高=132億円
事業内容=ITシステムの企画・提案および開発、保守、運用
http://www.subaru-it-creations.co.jp

 

『注目企業オンライン』は各分野における優良企業を独自に取材し、トップインタビュー形式でご紹介しています。

『注目企業ONLINE』は「サンデー毎日」をはじめ、様々な媒体で当社が独自に取材した注目企業の掲載記事をオンライン版として公開しています。

掲載をご希望の場合はこちらまで
s-comm@s-comm.co.jp

2024年3月15日発売!

㈱三協(静岡県富士市)の石川俊光社長が、会社設立60周年を機に書き下ろした「三協」60年の軌跡。

2023年8/31発売!

豊島区長・高野之夫の区長日誌

日本シニアリビングWEB STOREでご購入いただくと送料無料です

「乳酸菌生産物質」に賭けた人生2

「乳酸菌生産物質」に賭けた人生1