2023年06月13日
サンデー毎日「会社の流儀」掲載
AURA ARCHITECTS㈱
山本 謙一 所長
「AURA=佇まい」を社名に冠するAURA ARCHITECTS株式会社は、温熱環境など「見えないデザイン」も併せて建築空間をデザインし、視覚・聴覚や暑さ寒さなど身体感覚で感じる快適な雰囲気を大切にする、建築設計・コンサルティング企業だ。
代表を務める1961年北海道生まれの山本謙一所長は、父君の意向で岐阜県の全寮制の高校に進学。共通一次試験を受けた岐阜大学の試験会場の寒さに驚き、実は冬の北海道の室内環境は温かいという事実を改めて認識した。その体験を契機に後のライフワークとなる建築省エネ化の閃きを得た山本所長は、北海道大学進学を選択。建築計画学修士を修了後大手ゼネコンに入社し、数々の都市・建築計画に携わる。
その後、自らの理想追求のため33歳の折の94年に、後の98年に現社名に変更する同社の前身となるアウラアソシエーツ建築計画事務所を設立。 以来同社では、21世紀の素敵な未来を展望する超省エネ環境建築の企画・設計・監理のコンサルティング&デザイン設計の他、地域環境や経済の魅力を醸成する安心安全な不動産価値向上コンサルや、新たな再生と地域のサステナブルな豊かさを求めた、芸術文化による街づくり支援活動などを精力的に展開してきた。
近年では、超省エネ設計で高騰する暖房費を従来比半減以下にするネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)を完成させ、また賃貸物件ではコスト的に困難とされてきた高層ゼッチマンション(ZEH-M)の設計にも成功している。
「ZEH-M」を賃貸物件で実現
「ポストコロナの時代。超省エネと共に、SDGsの地球温暖化対策に繋がり、健康面や災害時のメリットも期待されるサステナブル性のある当社の建築技術には、全国の公共施設や民間建築にもお役に立てる優位性があると信じています」 と、山本所長は自社の技術的特性に自信を見せる。
「建築デザインは芸術活動の重要な一分野」が持論の山本所長は現代アートに造詣が深く、アーティストを世界から招聘して発表の場を提供するなど、芸術文化による街づくりを支援する目的で99年に、「S-AIR」を立ち上げた。その事務総長、代表を歴任した後、後任は芸術専門の大学教授に譲り、現在は会長職として作家選考委員などで活躍を続けている。その間、国際機関から地球市民賞受賞など受賞歴も多く、札幌芸術の森工芸館や北海道近代美術館に、自身の空間インスタレーション作品を展示した実績も持つ。また、EU諸国での建築作品発表も行っている。 「現代アートの発想には、多様な平和社会や未来を創る大きな意味がある」 と山本所長は語る。
【会社データ】 東京オフィス=東京都中央区銀座6-13-9 GIRAC GINZA8F ℡03-5931-7962 札幌オフィス=北海道札幌市厚別区厚別中央二条2-3-6 ℡011-891-8404 設立=1994年2月 資本金=5000万円 事業内容=超省エネ建築企画・設計・監理・コンサルティング、街づくり支援等 https://aura-a.design
AURA ARCHITECTS/山本 謙一 所長
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