政府が唱える「リスキリング」による労働移動の推進は、何もＤＸ分野に限ったことではない。人材不足が進む分野の技術・知識を身に付ければ、より付加価値が高く安定的な就労形態を手にすることが出来る。
　その一例と言えるのが、国民の快適な生活を支えるインフラである上・下水道の安定稼働に欠かせない運転管理技術者の不足だ。
　水と環境の持続可能な管理運営に取り組むウォーターホールディングスグループ６社の一角として、上・下水道の運転管理技術者の育成・供給を担う株式会社エービスは、首都圏・名古屋・北関東・関西の各拠点で全国的にその技術者候補生の参加を募っている。

　応募者の年齢層は20代～50代までと幅広く、未経験者も多い。同社代表を務める峯木英治社長は、
「基本から丁寧に指導していくので未経験者も歓迎します。ＯＪＴで実際に働きながら技術力を身に付けられる環境を用意、中高年の方でも入社後間もなく貴重な戦力に成長しています」
　と話しており、「新たな技術は・・・」と躊躇う中高年にとっても、挑み甲斐のある職場環境と言えよう。

　勤務地や給与、勤務時間など求人情報や仕事内容、社員インタビューは、採用ホームページで詳細に確認できる。

　上・下水道の運転管理で70年の実績を持つ兄弟会社・㈱ウォーターエージェンシーの人材育成・供給を担う戦略企業として１９８９年５月に設立された同社は、以来34年に渡り環境プラントの運転・維持・管理技術者を育成し、各地の水道施設に派遣。現在では、個々の技術者の高い専門性が評価されて、グループ外企業・自治体への派遣が30数㌫を占める「環境プロ集団」に成長している。

　峯木社長は実は、２０２１年５月、グループ外出身の人材として初めてトップに就任した人。東京大学理学部卒業後ブリヂストンに入社し、38年間研究・開発職として勤務。知的財産本部長を歴任するなど大手企業の組織運営の手法とその利点・欠点を熟知した上で、同社の規模と業態に沿った最適の運営を目指す。

　就任以来公平で一定のルールに則った人事制度・教育体制・賃金体系の確立に取り組んできた峯木社長は、
「高い専門性を有する技術者を必要な場所に必要な期間、タイムリーに提供する当社にとって、人材は正に利益を生み出す『宝物』。その人材の主体的意欲を更に引き出すために、より高度な業務に必要な資格取得には支援を惜しみません。ＯＪＴの他ＯＦＦ-Ｊ-Ｔも充実させ、資格取得者には資格取得報奨金も支給しています」
　と、期待を込めて語る。

　積極的な改善提案を推奨、良い提案には報奨金も支給する同社。「良い会社」を目指す改善は続く。

【会社データ】
本社＝東京都新宿区東五軒町３-25-１Ｆ
℡０３-５２０６-６９２３
設立＝１９８９年５月
資本金＝３０００万円
社員数＝３８０名
事業内容＝環境施設のＯ＆Ｍ、施設運営管理、計装・電気設備点検、薬品販売等
http://www.abice.jp