2023年12月25日
AERA「BUSINESS REPORT」掲載
㈱光英科学研究所
村田 公英 会長(写真左)
2023年11月18日、埼玉県和光市出身の銀メダリスト、自転車競技の梶原悠未選手が和光市民文化センター「サンアゼリア」開館30周年記念イベントに登壇。「未来への軌跡for the future」と題して講演を行い、パリに向けての意欲と決意を披露した。花束贈呈で梶原選手を讃えたのは、同じ和光市に本社・工場を構えて24年2月に法人設立30周年を迎える株式会社光英科学研究所の創業者・村田公英会長だ。
「和光・発酵・健康」のキャラクター「ワッコウ」
腸内フローラの働きを助ける「乳酸菌生産物質」の老舗メーカーとして世界に雄飛する同社は、本社を置く和光市への地域貢献にも積極的。海外遠征の多い梶原選手へのスポンサー支援の他、卓球のクラブチーム「T・T彩たま」との企業パートナー契約や、「和光・発酵・健康」をキャッチフレーズに地元企業とのコラボレーションで地域貢献の様々な企画を展開。その取り組みのアイコンとして、和光市民からネーミングを募って決定したキャラクター「ワッコウ」を誕生させるなど、今や、和光市を代表する企業としてしっかり地域に根付いている。
梶原 悠未 選手
一方、「パリで金」を目指す梶原選手は「一番になりたい」という強い思いから、高校時代に水泳から自転車競技に転向。猛練習と持ち前の飽くなき探究心でメキメキと頭角を現し、20年ドイツの世界選手権大会ではオムニアムで日本人初の金メダルを獲得。21年東京での銀メダル獲得の活躍は皆さんご存知の通りだ。
いわば自転車競技の真髄を極めつつある梶原選手の鍛錬と探究心は、同社が開発した「乳酸菌生産物質」の性状を究めるために賭けてきた年月と探究心に相通ずるものがある。
「ジャパントラックカップ」の応援に駆け付けた小野寺洋子社長(左)と梶原悠未選手
乳酸菌研究において、菌株同定は菌種を明らかにし、その性状を解明する、客観的信頼性を獲得する上で重要な作業。1969年4月の創業以来の研究で16種の菌を確定させていた同社は03年、100組以上ある菌のグループ中の1組のサンプルでの同定を、第三者機関の日本食品分析センターに依頼。すると1カ月後、 「驚いたことに、1組のサンプル中に5種類の菌株が確認出来ました」 との報告が。それを受けて同社は一大決心の末、莫大な費用が掛かる全グループの同定に進むことを依頼、2年間に渡る緻密な同定作業が始まる。その結果、同社の保有する16種の乳酸菌に、16株ではなく35株の菌株が存在していることが判明した。
「これは、当社が長年継続してきた『共棲培養』の成果で、16種35株の乳酸菌群が発酵して産み出す代謝物『乳酸菌生産物質』は、メタボローム解析の結果352種類の健康に有用な物質を含むことも確定済です」 と村田会長は探究の成果を話す。 乳酸菌そのものではなく乳酸菌群の代謝物こそが、人々に健康を齎す『乳酸菌の花』と言えよう。
株式会社光英科学研究所 本社=埼玉県和光市新倉5-1-25 ℡048-467-3345 創業=1969年4月 設立=1994年2月 資本金=1000万円 事業内容=乳酸菌生産物質の製造・販売、研究・開発 https://www.koei-science.com
㈱光英科学研究所/村田 公英 会長
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