レイクス21/池 俊明 社長

2021年03月09日

サンデー毎日「会社の流儀」掲載

『身の丈起業』から超堅実経営で株式上場へ
鉄鋼営業マンが介護事業で成功した理由とは

㈱レイクス21

池 俊明 社長

 サービス付き高齢者住宅をはじめ、有料老人ホームやデイサービス、ショートステイなど全国43施設を運営し、「プラチナグループ」として総合的な介護サービスを提供する株式会社レイクス21。各施設が近年入居率90㌫以上を維持し、「満足度No.1」を目指す同社が創立22周年を迎えた池俊明社長が昨年の『身の丈起業』に続き、『100年先も生き抜く起業の話をしよう』というタイトルで発刊した新たな著書は、『身の丈起業』が起業までの流れをまとめたものであるのに対し、「起業後の成長」までをリアルに、より実践的にまとめている。

100年企業目指して
常に「未来」を語る!

「思い返せば、社内ベンチャーとして起業していたら成功していなかったかもしれません。自分で集めた資金だからこそ有り難さを実感し、一銭も無駄にしないという執着心も生まれるのです。経営は私の人生を豊かなものにしてくれています。起業してよかった」
 と、池社長は決して背伸びすることなく「身の丈起業」を実現した以降も、収入の範囲でしか支出しない「資本を食いつぶさない経営」を貫き、創業から一度も赤字を出していない。

 売上は70億円を見込み、株式上場も視野に入った同社。その根幹ともいえる『身の丈起業』では、池社長が自身の経験を通じて経営の楽しさを伝えるとともに、「80歳90歳になっても『未来』を語ってみせる!」と、生涯現役を宣言する一文が印象的だ。
 「100年企業になるためには、さらに筋肉質で変化に対応できる企業に変身し、今から新たな事業展開を考えておく必要がある」という池社長の思いを込めた新著書『100年先も生き抜く起業の話をしよう』もまた、起業を考えているビジネスマンや将来に不安を抱く若者たちの豊かな未来を拓く一冊になるだろう。

「『人生100年時代』の新たな働き方が問われる中、失敗のリスクを恐れて起業への一歩を踏み出せない人がいるのなら、私の経験が役に立つかもしれない」
 と執筆に踏み切った理由を記す池社長は1951年に宮崎県で生まれ、瀬戸物の商売を営む両親の姿を見て育った環境から、既に学生時代には将来の起業を考えていたという。芝浦工業大学を卒業して商社に入社した2年後には夜間大学に入学し、経営学を学びながら起業への準備を始めた。
鉄鋼部の営業マンとして実績を積み上げながら起業に必要な資金や情報、人脈などを着実に揃えて足場を固めてきた池社長。会社が新規事業計画を募集した際、満を持して応募したのが介護ショップの開設だ。

当時は2000年4月に介護保険制度が施行される前夜。「時期尚早」として会社には採用されなかったものの、将来性が高く、全事業者が同じスタートラインに立つ市場なら特別な才能や知識、大金がなくても勝負できる――。池社長に決断のチャンスが訪れた。

【会社データ】
本社=東京都千代田区大手町1―5―1大手町ファーストスクエアウエスト19F
☎=03-5208-1601
設立=2000年1月
資本金=2億1150万円
従業員数=1300名
売上高=70億円
事業内容=総合介護支援サービス
https://lakes21.co.jp

 

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