京浜マリンエンジニアリング/瀬戸 将之 社長

2021年03月12日

サンデー毎日「会社の流儀」掲載

船舶造修×鋼構造物工事のエキスパート
「技魂」継承で社会インフラ整備に貢献

㈱京浜マリンエンジニアリング

瀬戸 将之 社長

 帝国海軍艦艇の建造に携わった瀬戸乙松氏が1949年に創業して以来、小型船舶や漁船などの新造船、大型の客船・運搬船の修繕工事を軸に70年超の業歴を積み上げてきた株式会社京浜マリンエンジニアリング。極めてスキルの高い「多能工」が数多く在籍し、船殻や船体を中心とする豊富な工事実績の中で独自に「鍛冶」「溶接」などの鉄工技術を培ってきた。
「当社が担う作業工程はオートメーション化された機械が主役の製造業とは違い、一人ひとりの職人の技術や経験が物を言う人の手で造り上げていく仕事です。そのため、人と技術を大切にしてきました」
と話すのは、創業者の孫にあたる瀬戸将之社長。「技魂(技術に魂を込める)」という社訓を継承し、産業・社会インフラを支える同社の3代目のリーダーだ。

 大手造船会社内に自社の事業所を構えるだけでなく、複数の拠点を有して顧客の要望に迅速に対応できる体制を整えている同社。船舶造修で長年培ってきた高度な鉄工技術は海洋土木工事をはじめ、シールド工法による都市土木工事、橋梁工事、鉄道工事など、様々な建設分野の鋼構造物工事でも一目置かれている。
陸上で作った函を海中に沈めて繋ぐ「沈埋工法」によって海底トンネル工事を行う際に「造船の技術が必要だ」と、同社の技術と実績に注目した大手ゼネコンとの協力関係は実に半世紀以上にも及ぶという。船舶造修と鋼構造物工事のエキスパートとして実力を発揮する同社の高い柔軟性と機動力は、「困った時の京浜マリン」「一度使ったらまた依頼したくなる」と顧客からの信頼が厚い。

誇りと団結でつなぐ
100年企業へのバトン

「お客様はもちろんのこと、協力会社の皆様や社員、そのご家族など関係する全ての方々に支えられて今日の当社があります。感謝の気持ちを忘れず、社員が自分の子どもや仲間、友人に『この会社で働いてもらいたい』と胸を張れる会社にしていきたいですね」
 と話す瀬戸社長は、経営理念として掲げる「誇れる社員と共に 誇りある仕事を成し遂げる」「技術に魂を込め 誠実に社会に貢献する」を体現すべく、団結力のさらなる強化を推進。常に社員との和を大切にして一人ひとりとコミュニケーションを図り、活発な情報発信を行ってきた。

社員の頑張りを真摯に受け止めて背中を押す瀬戸社長の人柄は、仕事に対する責任感と互いを尊重する雰囲気が根付く同社を着実に進化させてきた。職人たちの超一流の技術を学べる環境だけでなく、人を大切にする社風を肌で感じられることも大きな魅力の一つである。
本社玄関前には「未来へのバトンタッチ」と題した銅像が佇む。「技魂」と刻まれた銘板とともに、技術と想いを「100年企業」へとつなぐシンボルだ。

【会社データ】
本社=神奈川県横浜市神奈川区新子安1―14―7
☎=045―431―1446
創業=1949年5月
資本金=1000万円
従業員数=49名
売上高=13億7500万円
事業内容=船舶造修事業、鋼構造物工事業
http://www.keihin-marine.co.jp

 

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