2022年04月19日
サンデー毎日「会社の流儀」掲載
㈱レンタス
木村 孝広 社長
全国に約1450店舗のFC店を擁し、コンパクトカー12時間2525円の格安料金を打ち出し、約1万7000台の車両を運営してコロナ禍をものともせず高稼働率を維持。毎年実施しているドライバーの認知度調査の直近のデータではユーザーから49㌫の高い認知率をあげている。
人気の秘訣は日常生活の移動手段として手軽に利用できる「生活レンタカー」というコンセプトにある。2008年12月にガソリンスタンド(以下SS)の販売促進策で数々の新機軸を生み出してきた㈱MICと、SSの車販ビジネスを支援するシステムを開発・運営しているホームネットカーズ㈱の共同出資により誕生したのがFC本部である株式会社レンタスが主催する「ニコニコレンタカー」だ。
現在同社の代表取締役社長を務める木村孝広氏は、1993年に㈱MICに営業職として入社後、数々の現場経験を踏み15年に同社に出向し19年1月より現職に就いた。 「当初からの業態のあり方を深く認識しつつ、ネットワークが拡大した今、交通インフラの一端を担う企業としての責任のもと『良質で安全・安心な車両をお値打ちで提供する』というFC運営を行うとともに、時代のニーズに対応した新たな価値を創造し、より一層の認知度向上と利便性の強化に向け努力を重ねたい」 と、木村社長は旺盛な意欲を語る。
「ニコニコレンタカー」加盟店の多くは、SSをはじめ車関連の事業との兼業運営が主体。既存の人材や施設・駐車場などを活用することで運営経費を下げ、生活者に身近な立地での圧倒的な低価格を実現している。 近年の利用者ニーズが変化してきたことから、整備費も軽減でき満足度も高い車齢4年以下の車両(同社ではプラチナ車両と呼ぶ)に品揃えをシフトし、出資会社の有利なリースシステムを活用して円滑に進める仕組みを構築している。 年間延べ1800万人のユーザーが訪れるWEBサイトや、年中無休のコールセンターでの受付によりコロナ禍をものともせず予約は好調だ。
G・Wなどの繁忙期には車両が足りない瞬間もあり1店舗当たりの増車や新規店舗の開拓も急務である。創業当初は、電話によるコールセンターへの予約と来店客の店頭予約が中心であったが、今ではアプリを含むネットでの予約が7割を超え、中でも19年に本格稼働したスマホアプリ「ニコパス」による予約が25㌫を超えている。「ニコパス」は通常15分程かかる貸渡手続きを3分に短縮するだけでなく、今後「ニコパス」を使った無人貸渡のシステム等、レンタカーの近未来の発展形に寄与するアプリであり、会員100万人を目指している。
[会社データ] 本社=神奈川県横浜市港北区新横浜2-6-1 アーバス新横浜8F ℡045-522-5678 設立=2008年12月 資本金=2000万円 事業内容=「ニコニコレンタカー」FCの運営等 https://www.rentas.co.jp
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