2021年10月19日
サンデー毎日「会社の流儀」掲載
メトロ電気工業
川合 誠治 社長
「メトロランプ」の製造で1913年5月に創業。戦後間もない51年6月に現在の社名で再スタートし、「光源」メーカーから「熱源」メーカーへとシフトしてきたメトロ電気工業株式会社(川合誠治社長)は、その長い歴史に安住することなく、設立70周年の今年10月1日、社員が一丸となって継続的な企業価値の向上と社会の発展に貢献することを目指し、新たな企業理念を制定した。 「温室効果ガスが気候変動などに与える影響」を予測する研究で、真鍋淑郎博士がノーベル物理学賞を受賞するなど、脱炭素社会の実現に向けて社会の在り方が大きく変化しようとしている今、CO2削減に貢献する「電熱革命」を推進する同社が「進むべき方向性」を社内・外に示したものだ。
同社が第一にミッションとして掲げるのは、「情熱と行動で未来を切り拓く」使命。これからも顧客から選ばれ、信頼を得られる会社であるために、社員一人ひとりの情熱を大きな力に、一丸となって未来を切り拓く決意の表明だ。 切り拓く未来の具体的ビジョンは、「独自技術の熱源を活用した加熱機械器具で価値を創造し、脱炭素社会に貢献できるエンジニアリング企業となる」こと。CO2排出量削減に寄与する独自技術の「オレンジヒート」を活用した製品で、加熱工程の転換を検討する顧客のニーズを具現化し、今までにない価値を創造するエンジニアリング企業へと生まれ変わる。その先に、「2030年・売上高50億円・営業利益5億円」の達成という大きな目標に近付いていく未来を描く。
その達成のために同社が価値を置くバリューは、「たゆまぬ努力で価値を創造し想いに応える」<熱意>・「あらゆる可能性を追求し最高の提案をする」<創意>・「安心安全で心のこもった製品をおくりだす」<誠意>の3つの行動規範だ。 「これらの『ミッション・ビジョン・バリュー』のもと、社員一人ひとりが想いを共有し、企業活動に努めることで、さらなる社会の発展に貢献していきたい」 と、川合誠治社長は新たな企業理念の制定を機に決意を新たにしている。
「熱を知り、熱を操る」同社の技術が生み出した赤外線カーボンランプヒーター「オレンジヒート」は、これまで「ガス燃焼」に頼っていた様々な分野の加熱の常識を覆す能力を持つ。きめ細かな温度調節が可能で、燃焼のないことにより安全性やクリーン度が高く、CO2削減効果や省エネ性など数多くの特長が評価されて、自動車や食品等の分野に導入され、数多くの工場で「電熱革命」が進んでいる。
今後も「オレンジヒート」を用いて、顧客の個別の実情に沿ったオーダーメイド装置開発や独自のアイデアでの製品開発を進め、脱炭素社会の実現に貢献するエンジニアリング企業への道を着々と歩んで行く。
【会社データ】 本社=愛知県安城市横山町寺田11-1 ℡0566-75-8811 創業=1913年5月 資本金=6000万円 事業内容=暖房器・ヒーター管・加熱機械器具事業等 http://www.metro-co.com
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