ドリーム/久保田 圭一郎 社長

2021年10月26日

サンデー毎日「会社の流儀」掲載

物流業界の未来に夢と希望、安心を――
謙虚な人財とIT導入で輸送品質向上

ドリーム

久保田 圭一郎 社長

 今日も安全運転でいってらっしゃい――。
車庫出入口に掲げた看板の温かい言葉でドライバーたちを送り出しているのは、千葉県柏市を拠点に運送事業を展開する株式会社ドリーム。20代から60代まで各年代がバランス良く揃うドライバーたちを「人財」として大切にしながら、誠実な社風を培ってきた。
「素直に『ありがとう』『ごめんなさい』を言える謙虚な姿勢が輸送品質の向上に繋がっていると思います」
 と話すのは、50万円のトラック一台を購入するところから事業をスタートした久保田圭一郎社長。「がむしゃらだった」と振り返る創業当初は、一社一社門を叩く飛び込み営業で地道に取引先を増やしたという。

 現在は関東圏から全国へと配送エリアを広げ、人気雑貨ブランドの商品や店舗什器の配送をはじめ、小物から重量物まで様々な輸送形態に対応する同社。視覚や聴覚に広告を訴求するアドトラックやラッピングトラックを手掛けるなど、商品輸送に留まらない独自のサービスも提供している。
 また、徹底した車両点検体制やデジタルタコグラフの導入、社員教育を通じて交通安全対策も万全。毎月の安全ミーティングではドライバー一人ひとりから意見を募る時間も設け、安全に対する意識の統一と自発的な向上を目指している。

「ドライバーの不満や喜びを吸い上げる機会にもなっています。コンプライアンスを重視した働き易い環境づくりを通じて、モチベーションと業務効率をさらに高めていきたいですね」
 と話す久保田社長が積極的に導入してきたのが、ドライバーの健康管理にも活用しているITだ。QRコードによる出退勤管理に始まり、点呼や配車管理、給与ソフトとの連動など、独自に開発した業務管理システムは社内で大きな成果を上げ、2019年11月から勤怠管理システム「きんたいち部長の管理簿」として他社にも販売している。
「入力の手間やミスを防げれば内勤者の負担を軽減し、削減できた時間を社員教育に使える。業種ごとにカスタマイズもできるので、当社と同規模の異業種の企業様にもご活用頂けると思います」(久保田社長)

ドライバーへの憧れ
運転中は最高の時間

 マナーを重視した人材の採用や教育を実践し、オーダーメイドの作業服を作成するなど会社の個性と連帯感を高めて、さらなる輸送品質の向上を目指す同社。「もっと仕事に夢と希望を持って欲しい」と話す久保田社長には、両親と2人の姉がドライバーとして働く家庭に育ち、間近に見てきた憧れがある。
「父が荷物を運ぶ時の腕の太さ、女性ドライバーとして奮闘する母の姿は格好良かった。交通事故の加害者、被害者になるドライバーを減らし、様々な土地の景色を見ながら運転できる最高の時間を味わって欲しいですね」(久保田社長)

【会社データ】
柏営業所=千葉県柏市船戸2069―3
☎=04―7140―9002
設立=2003年5月
資本金=1000万円
従業員数=46名
事業内容=一般貨物自動車運送業、貨物自動車利用運送業、広告及び宣言業、システムソリューション業など
https://www.dream-exp.co.jp

 

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