220314 アドキャスト/藤森 哲也 社長

2022年03月14日

サンデー毎日「会社の流儀」掲載

ビジネスモデルを業界のスタンダードに
〝ちょっと変わった!?〟不動産仲介会社

㈱アドキャスト

藤森 哲也 社長

徹底的に「お客様のために」を追求したサービスを提供し、住宅という〝一生で一番高い買い物〟を生涯にわたってサポートする株式会社アドキャスト。その姿は、これまで不動産の営業を「物件を売るだけのセールスマン」と認識していた人から見れば〝ちょっと変わった会社〟に映るかもしれない。

「パートナーとしてお客様に永く寄り添うことが不動産仲介会社の本来あるべき姿。お客様に『仲介は信頼できる専門家でありパートナー』だと思って頂けるビジネスモデルを確立し、不動産業界のスタンダードにしていきます」
と話す藤森哲也社長は仲介だけでなく、投資用マンションや住宅の販売会社での営業も経験。当時は、顧客より会社の利益が優先され、「お客様から信頼されているのに、言いたいことが言えない」と、何度ももどかしい思いを味わったという。

不動産業界を変える――。無謀とも思える挑戦への使命感と自らのビジネスモデルで健全な不動産業界へと変革させるため、2006年に同社を創業した藤森社長。決して売り込まず、顧客のライフスタイルや夢、ビジョンを同じ目線に立って考え、全力でサポートするという営業スタンスは着実にファンを増やし、いまや都内屈指の不動仲介会社として大きな存在感を放つまでに成長してきた。

「周囲から『なぜ正直に悪いことを言うのか、理解できない』と言われることもありますが、お客様との間の溝を無くし、パートナーとしてもっと距離を縮めたい。その思いを理解された時に泣いて喜ぶ方もいらっしゃいます」(藤森社長)

全社員がFP資格を取得
未公開物件も他社を圧倒

単なる「物件の紹介」だけに留まらない同社のサービスは「ライフプラン・シミュレーション」を作成するところから始まる。不動産購入後から将来に向けたお金の流れを見える化し、家計改善をアドバイスすることで予期せぬ資金不足のリスクを軽減している。

また、住宅の欠陥や劣化を事前に診断する「ホームインスペクション」や、地盤の状態や災害リスク、住民トラブルの有無といった懸念事項に対し、ありのままの情報を1冊のファイルにして見せる「物件調査」など、仲介会社の既定の枠を越えて安心・安全な住宅選びを実現。さらに、人生設計の幅広い知識が必要なFP(ファイナンシャルプランナー)の資格を全社員が取得し、「住宅ローン相談」をはじめとする購入後のアフターサービスも万全だ。

「後々トラブルになることが多い不動産取引に関するリスクを見える化できることが当社の強み。一生のお付き合いになるお客様を後悔させたくありません」
 と藤森社長が話すように、妥協のない不動産購入を成功させるため、同社では原則、契約の前日迄には必ず重要事項説明書を確認してもらい、従来のように契約書と同日に取り交わさないことを推奨している。

また、直近3年間で2万8000件以上を取得した、いわゆる「未公開物件」の数でも他社を圧倒。「サービスと物件情報は両輪」と位置づける藤森社長は、契約の6割以上を占める未公開物件を中心に自己流通比率の向上に注力している。
「私たちに求められているのは〝どこにもない〟物件とサービス。マーケットリーダーとしてトップスピードで走りながら、サービスと物件品質のバランスを保ち続けます」(藤森社長)

デベロップメントやリフォームなど新たな部門を開設し、住宅分野を全方位的にサポートする同社は、営業部門でも個人のスキルに頼らない「チーム制」を採用することで品質のバラツキがなく、満足度の高いサービスを提供。4月1日に9店舗目となる蒲田支店のオープンを控える支店展開は、営業エリアを細分化することで機動力を高めているのだ。

人とビジョンを次世代へ
適正なスピードで成長を

創業4年目から新卒採用に取り組み、現在約150名体制となった同社。社名の「キャスト(配役)」に示した通り、人材こそが最も重要だと考える藤森社長は、前職で支店長を任されていた当時から、部下の可能性を引き出す教育で飛躍的に業績を向上させてきた。

「人はそれぞれ違います。一人ひとりの特性を理解しながら教育し、『期待されている』と感じれば70点の人でも100点を出せる。離職率が高い業界ですが、全社員が長く活躍し続けられるような会社であり続けたいですね」(藤森社長)
理念を共有して入社した社員を一人でも多く残し、成長させるため、営業成績が良いプレイヤーよりも部下を育てたマネージャーが高く評価される給与体系を導入。藤森社長は「いくら自分のスキルを磨いても、人を育てられなければ稼げない仕組み」だという。

また、「トップダウンではなく、一人一人の主体性を尊重する」という理念を末端の社員まで、全社で共有することが大事だと考える藤森社長。元々セミナー動画を配信する目的で始めたYouTubeチャンネルはネット社会への対応だけでなく、社員教育に繋げる狙いもあるという。

「お客様自身で正しい知識を持ち、楽しんで家を買って頂くために情報を発信しています。お客様の方が多くの情報を手に入れられるネット社会の中で何ができるか。打ち勝つだけでなく、対価以上のサービスを提供しなければなりません。私が持っているビジョンや知識、情報をアウトプットすることで社員が成長してくれれば嬉しいです」
と語る藤森社長は規模の拡大だけでなく、ビジョンの浸透濃度を薄めずに若い世代へ受け継ぐことで持続可能な会社を目指す。

「社員の教育やキャリア設定を大切にし、実現させるために会社が伸びていかなければなりません。目的や使命を壊してまで急激に大きくするのは違う。ビジョンの浸透濃度を薄めないためには年10~15㌫、適正なスピードで成長することが重要です」(藤森社長)

アドキャスト恵比寿本店

【会社データ】
本社=東京都渋谷区恵比寿南1―5―1 恵比寿ブラックスビル5F
☎=03―5773―4111
設立=2006年8月
資本金=8000万円
従業員数=150名
売上高=22億5000万円
事業内容=不動産購入売却・有効活用に関するコンサルティング、不動産仲介業、賃貸管理業、住宅関連セミナー業務など
https://www.ad-cast.info

 

サンデー毎日「会社の流儀」/㈱アドキャスト
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