220426 コスモス・ベリーズ㈱/牧野 達 社長

2022年04月26日

週刊朝日「Challenge 2022」掲載

「まちに笑顔を増やしていきたい。」
地域店と量販店の共生で、流通の常識を変える

コスモス・ベリーズ㈱

牧野 達 社長

 少子高齢化の進展で地域社会では、思うように買い物が出来ない買い物弱者や、必要なサービスを必要な時に受けられないサービス弱者が益々増えている。そんな時頼りになるのが、街の様子を熟知した地域密着の電気店や燃料店、電気工事店などの存在だが、個店の取り組みでは限界がある。

 そんな中、高齢化社会に対応したサービスで安心と満足を提供する地域密着店ネットワークを構築しているのが、2005年9月設立のコスモス・ベリーズ株式会社(牧野達社長)だ。

 東海4県で家電ボランタリーチェーンと(以下VC)とフランチャイズチェーン(以下FC)を融合したFVC事業を展開していた豊栄家電を前身とする同社は、家電量販最大手のヤマダ電機(現ヤマダホールディングス)との合弁を機に、スモールとスケールの強みを融合し、「ずっとあなたの『お困りごと解決』係です」を自任するVCを展開。現在、VC・FC含め加盟店数3968店を数える。ヤマダホールディングスグループである同社のモットーは、
「まちに笑顔を増やしていきたい。まちの未来を照らしていきたい。」
 という意志。あくまでも本当の意味での地域密着を追求する決意の表明だ。

 加盟店の内訳は電気店、燃料店、電気工事店、工務店・リフォーム店の順に86業種に及ぶが、メリットとしてはヤマダホールディングスグループの家電、家具・インテリア、住宅・リフォーム、保険など幅広い分野に渡る強力なインフラを活用できることが第一に挙げられる。
 また、地域店・小規模店ならではの強みをさらに強化するために、各地の加盟店が自主的に情報交流のための「コスモス倶楽部」を結成し、6県の倶楽部ではそれぞれの経験と知恵を共有し目覚ましい効果を発揮。さらに異業種同士の「ローカルプラットホーム」を組織して地域のお困りごと解決に共同で取り組み、地域社会の活性化に成果を上げている事例もある。

創業50年。家電VC・FCを融合。
経営者の自主性を活かした豊栄家電の伝統が生きる

 ヤマダホールディングスグループに属するとはいえ、1971年9月の創業、50年を超える歴史を持つ豊栄家電をルーツとする同社には、加盟店の自主性を重んじる伝統が息づいている。
 世界に類を見ない「地域店と量販店の共生」を実現したこのVC加盟に掛かる費用は加盟金10万円(税別)と月々の会費1万円(税別)のみ。売上、仕入れ等のノルマは一切なく、まさに新時代のローハードル・ローコスト・ローリスクの地域密着店に適した加盟店制度と言える。

「メリットの多い制度ですが、加盟するだけで売上増が見込める訳ではありません。やはり、事例の研究や異業種との連携など相応の努力は必要です。今後は、研修機会の提供や事例集の周知など、各加盟店の強化にも注力していきたい」
 と、牧野社長は新年度に向け気を引き締める。

【会社データ】
本社=愛知県名古屋市名東区猪子石1-503
℡052-977-1122
創業=1971年9月
設立=2005年9月
資本金=1億円
社員数=64名
事業内容=家電小売店VCとFCの運営
https://www.berrys.co.jp

 

週刊朝日「Callenge2022」/コスモス・ベリーズ株式会社

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