サオリエクスポート/ヘッティアラッチ・ジャヤンタ社長

2019年01月15日

サンデー毎日「会社の流儀」掲載

トラック・建機の「目利き」で絶大な信頼
売上高県内トップクラスの中古車買取企業

サオリエクスポート

ヘッティアラッチ・ジャヤンタ社長

株式会社サオリエクスポートのヘッティアラッチ・ジャヤンタ社長はスリランカの出身。日本語もわからず単身で来日したのは1992年、23歳の時だった。
「車が好きだったので、早くお金を貯め、いずれ事業を始めようと考えていました。コンクリート工場で働きながら1台の乗用車を買って、スリランカに送った事がこの事業の始まりです」
とジャヤンタ社長は語る。当初、日本で起業するつもりはなかったが、この地で結婚。その後、中古車買取業者として栃木市での創業を決意した。社名の『サオリ』は、その頃誕生した息女の名前である。

今年で創業20周年を迎える同社は、大型トラックや重機に特化した分野で専門性を発揮し、今では県内トップクラス(帝国データバンク)へ売上を伸ばす。
15000坪の敷地を持ち国内での売上が95㌫を占める同社の主業務である買取は、北海道から沖縄までメールや電話を介し、月に1000台を超える引き合いがあるという。営業社員を置かず、口コミやホームページだけでこの数を確保できる要因は同社による「目利き」もあるが、他にも大きな理由がある。

「赤字覚悟で買い取ることもあります。『次もまたサオリにお願いしたい』と感じて頂けるように信頼関係を大事にしてきました。長くお付き合いしている多くのお客様に支えられているお陰です」(ジャヤンタ社長)

何事もあきらめない
お互い助け合うことが大事

「『やめよう』と考えた時期もありました。しかし、諦めてしまったらこれ以上得られない」
 と話すジャヤンタ社長は、若い頃から人の役に立ちたいという気持ちが強いという。2004年のスマトラ沖地震災害では、支援物資を40フィートコンテナに詰めスリランカに寄付した。同社はこれまで、有志から集めた3000台の車椅子のほか、救急車や大型タンクも寄贈。こうした活動でジャヤンタ社長は11年、ラージャパクサ大統領(当時)より栄誉称号を授与された。支援活動は今も積極的に続けている。
また、同社は毎年9月に県内でクリケット大会『サオリカップ』を主催。賞金獲得を狙って関東エリアから約20チームが参加し、盛況を見せている。

そしてジャヤンタ社長は今、自らの右腕となる若き逸材を待っている。
「若い人は頑張れば何でもできる可能性を持っている。自分もそうでした。これまでに培ったノウハウを柔軟に継承して、成功してもらいたいですね」(ジャヤンタ社長)

【会社データ】
本社=栃木県栃木市大平町 横堀256
☎=0282‐20-1181
創業=1999年11 月
資本金=1000万円
社員数= 12名
事業内容=トラック・建設 機械の買取・販売・輸出
https://www.saoriexports.jp
グループ販売部
https://www.first-truck.jp

 

『注目企業オンライン』は各分野における優良企業を独自に取材し、トップインタビュー形式でご紹介しています。

 

『注目企業ONLINE』は「サンデー毎日」をはじめ、様々な媒体で当社が独自に取材した注目企業の掲載記事をオンライン版として公開しています。

掲載をご希望の場合はこちらまで
s-comm@s-comm.co.jp

2024年3月15日発売!

㈱三協(静岡県富士市)の石川俊光社長が、会社設立60周年を機に書き下ろした「三協」60年の軌跡。

2023年8/31発売!

豊島区長・高野之夫の区長日誌

日本シニアリビングWEB STOREでご購入いただくと送料無料です

「乳酸菌生産物質」に賭けた人生2

「乳酸菌生産物質」に賭けた人生1