221213 ㈱エービス/峯木 英治 社長

2022年12月13日

週刊朝日「Challenge 2022」掲載

必要な場所に必要な能力を提供する「環境プロ集団」
さらなる安全とコンプライアンス向上を目指す

㈱エービス

峯木 英治 社長

 水と環境の持続可能な管理運営に取り組むウォーターホールディングスグループ6社の一角を担う株式会社エービス。同社は、上・下水道の運転管理で69年の実績を持つ兄弟会社・㈱ウォーターエージェンシーの人材育成・供給を担う戦略企業として1989年5月に設立され、以来33年に渡り環境プラントの運転・維持・管理技術者を育成・派遣してきた。現在では、個々の技術者の高い専門性が評価されて、グループ外企業・自治体への技術者派遣が30数㌫を占める「環境プロ集団」に成長している。

 社名のエービスがアビリティサービス=能力提供を意味するように、高い専門性を有する技術者を必要な場所に必要な期間、タイムリーに提供する同社にとって、人材はまさに利益を生み出す「宝物」。同社では、その人材の主体的意欲をさらに引き出すために、努力が報われ、公平感があり、一定のルールに則った人事制度・教育体制・賃金体系の確立に取り組んでいる。

「臆病になること」を
基本に安全意識を徹底

 その制度改革の旗振り役は、昨年5月、グループ外から招聘した人材として初めてトップに就任した峯木英治社長だ。峯木社長は、東京大学理学部卒業後、タイヤ大手・ブリヂストンに入社。38年間研究・開発職として勤務し、知的財産本部長を歴任した、大手企業の組織運営の手法とその利点・欠点を熟知した人物。社内制度改革の他にも、中小企業で見過ごされがちな安全意識の徹底や労働法制順守等のコンプライアンスの向上にも配慮している。

 同社では、今年2・3月に残念ながら起こった2件の労働災害発生を契機に、5月から自社での「安全衛生会議」を復活させた。
「注意点は2つ。『臆病になること』と『自分の年齢を意識すること』の重要性です。少しでも危険の可能性を感じたら臆病になって危険を回避する行動をして欲しい。また、自分の年齢を意識して、ピークだった高校時代の運動能力は衰えていると自覚して欲しい」
 と峯木社長は、同社HP上で社員だけが閲覧できる「エービス社員の皆様へ」のコーナーに掲載する随時発行の「えーびす新聞」の中でも呼び掛けている。

「えーびす新聞」では、新入社員の紹介や就業規則の改定など、派遣先企業勤務の多い社員が会社との一体感を得られるように、詳細な情報開示に努めている。
「現状の外販比率30数㌫を、グループ内の受注を維持・発展させつつ、さらに伸長させることが当社の使命。その為には、何より高いスキルを持った人材の獲得が急務です。今後も、そんな人材に選ばれる会社になるために、社員にとっての『良い会社』を目指して、ルールに則った公平・公正な制度改革を重ねていきたい」
 と、峯木社長は就任2年目に手掛ける具体的施策への意欲を話している。

新宿区東五軒町の本社エントランス

【会社データ】
本社=東京都新宿区東五軒町3-25-1F
℡03-5206-6923
設立=1989年5月
資本金=3000万円
社員数=347名
事業内容=環境施設のO&M、施設運営管理、計装・電気設備点検、薬品販売等
http://www.abice.jp

 

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