230613 文化エステート㈱/中山 寧子 社長

2023年06月13日

サンデー毎日「会社の流儀」掲載

事業用物件で地域の暮らしと未来を活性化
アップデート続ける不動産開発のプロ集団

文化エステート㈱

中山 寧子 社長

 かつて日光街道の宿場町として栄えた埼玉県越谷市は、いまや国内最大規模のショッピングモールが聳える中核市へと表情を変えた。そんな街並みの進化に寄り添いながら、半世紀近く地域の暮らしと経済を支え続けているのが文化エステート株式会社だ。

 海外向けの自動車修理用エンジンバルブ卸売業に携わっていた石塚栄一氏(故人)が、通勤途中に東武沿線上に次々と新しい街並みが広がっていく光景を目の当たりにしたことがきっかけとなり、1964年に個人創業で不動産事業に参入。75年に同社を設立して以降、戸建分譲住宅や自社ブランド「エフローレシリーズ」で展開するマンション分譲などを通じて着実に実績と信頼を積み上げてきた。

 その間、バブル崩壊をはじめとする様々な苦難が日本を襲う中でも、同社は地域密着の不動産会社として確かな地位を獲得。創業者である父の他界を受け、2年前に事業を継承した中山寧子社長は、同社に根付く社風を次のように語る。
「先代は『相場が変動する点では株式取引と同じだが、不動産はモノが残る』が口癖でした。不安になっても慌てない。『良い時もあれば悪い時もある』と、常に物事を長いスパンで考える文化が浸透しています」

 闇雲に時代の波を追いかけることなく俯瞰し、常に先を見据えてきた創業者は、その信念のとおり、越谷市周辺だけでなく東京都内でも好立地に数多くの種地を所有。現在、この種地に建てられた物件は事業用不動産という同社の新たな主力事業に活かされている。

 およそ3年前にリノベーションした東京・四谷に建つ店舗付きオフィスビルは耐震補強工事を施し、設備を一新。通いやすい立地が好評で、一度退去したものの、再び入居を希望する熱烈なファンもいるという。

同社がリノベーションした四谷の物件

決断の軸は「将来性」
プロ集団に絶大な信頼

「先代が先見の明で準備してきた土地は、その特徴を生かしながら今の時代に合った肉付けをしていきます。建て替える時には〝どうすれば少しでも街並みを活性化でき、地域貢献につながるか〟を考えています」
 と話す中山社長の、決断の軸は「将来性」。生活に根差した女性ならではのリアルな視点から市況やニーズを俯瞰し、地域に役立つ物件を開発しているのだ。

 また、全幅の信頼を寄せる社員たちが働き易い環境づくりにも着手している中山社長。昨夏には事務所の内外装をリニューアルし、働き方改革にも取り組むなど令和の時代に即した会社へと進化させている。

「当社の社員は一人ひとりがプロフェショナル。私が単独で突き進むのではなく、常に彼らの意見を参考にしています。社員の能力を生かすことはもちろん、さらにアップデートしていけるように、出来ることからゆっくりと新しい挑戦を進めていきます」(中山社長)
 街の進化を間近で見つめ続けてきた同社もまた、新たな顔を見せている。

【会社データ】
本社=埼玉県越谷市南越谷4―5―2
☎048―985―6134
設立=1975年7月
資本金=4044万円
売上高=4億5000万円
事業内容=宅地建物売買、不動産仲介業務・賃貸管理、建築請負、宅地開発・造成、損害保険代理店業務など
https://www.bunka-est.com

 

サンデー毎日「会社の流儀」 文化エステート㈱/中山 寧子 社長
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文化エステート㈱/中山 寧子 社長

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