2024年01月30日
サンデー毎日「会社の流儀」掲載
㈲スポーツ・ファンダメンタルズ
磯山 淳 社長
新型コロナウィルス感染症の流行によって、建物や施設を清潔に保つ清掃業者に求められる役割と責任は大きくなった。公共施設を中心とする建物清掃業務で成長を続ける有限会社スポーツ・ファンダメンタルズは、その誠実な仕事ぶりがクライアントから信頼を集め、多くの利用者に安心を提供している。
プールの安全を守る同社スタッフ
「創業当初から様々な元請け会社様に面倒を見て頂き、つくづく『お客様に恵まれてきた』と実感しています。的確でミスの無い仕事を続けることで、その信頼に応えていきたいですね」 と話す磯山淳社長は伊豆大島の出身。プールの管理やライフガードの仕事などスポーツ施設の管理業者として起業した後、ビル・商業施設の清掃業に参入したことが事業規模拡大のきっかけになったという。
現在は、建物の清掃と維持管理を軸として、クライアントのニーズに応える形で着々と事業領域を広げている同社。磯山社長が「ノーミス」と振り返る豊富な実績とノウハウを支える優秀なスタッフの存在こそが、最大の強みとなっている。
「誰が計算しても1+1=2。しかし、サービス業である私たちの仕事はお客様との接し方や、誰が、どんな気持ちで取り組むかによって答えが変わることもあるのです」(磯山社長) パート社員を含めて200名規模のスタッフを擁する同社。磯山社長は常々、礼儀正しい挨拶や細かな心配り、チームワークの大切さを教えながらプロ意識の徹底を促しているという。
また、慢性的な人材不足が危惧される業界の中で、同社が差別化を図れている要因はスタッフの「若さ」にある。厚生労働省の発表によれば、「ビル・建物管理」に従事するスタッフの平均年齢は54・7歳(「令和4年賃金構造基本統計調査」)。対して、30代が中心という同社のスタッフたちがいきいきと働く姿は、ひときわ眩しい光景だ。
「年齢が若いだけでなく、素直で〝いい奴〟が集まってくれています。良い事も悪いことも一瞬で変化するものではなく、上達するまでには時間がかかる。一定の型にはめず、ゆっくりでも確実に成長できるような教育を心掛けています」 と話す磯山社長自身、大学在学中にスイミングスクールでアルバイトしていた当時は毎日4時間、独学で泳ぎを練習。夢中でコツコツと練習を続けるうちに同僚のコーチの中で誰よりも速く泳げるようになり、4年後には指導主任として正社員に採用されたという。
今後はコンスタントな新卒採用の検討など、さらなる若手人材の確保を目指す磯山社長。信頼を置く〝いい奴〟たちの中から独立起業を果たす人材が現れた時には、「一緒に大きなプロジェクトを進めたいですね」と将来の夢を語った。
丁寧に窓清掃する若いスタッフたち
【会社データ】 本社=東京都目黒区洗足2―26―8 ホームズ北原101 ☎03―3788―5675 設立=2003年4月 従業員数=200名 事業内容=建物等清掃業務、施設等警備・受付業務、草刈・除草業務、スポーツ施設の管理・運営、スポーツ・トレーニング指導、救助訓練資材のレンタル・販売 https://www.spofun.co.jp
㈲スポーツ・ファンダメンタルズ/磯山 淳 社長
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