光英科学研究所/小野寺 洋子 社長

2021年03月02日

サンデー毎日「会社の流儀」掲載

村田社長傘寿の節目に、経営のバトンを長女に
「乳酸菌生産物質」のエビデンス獲得に功績

光英科学研究所

小野寺 洋子 社長

 創業から52年、法人設立から27年。「乳酸菌生産物質」の研究・開発、製造・販売で長い歴史を紡いできた株式会社光英科学研究所の村田公英現会長は昨年12月、傘寿の80歳に。その節目に今年2月8日、経営のバトンを長女である小野寺洋子代表取締役社長に引き継ぎ、自らは代表取締役会長に就任した。

 小野寺社長は、相模女子大学短期大学部卒業後日本ジャーナリスト専門学校を経て、法人設立2年目の同社に入社。その8年後にはバイオテクノロジーの専門学校で実務的バイオ技術を修得し、やがて専務取締役として経営に参画する。
 小野寺社長は入社当初から、経験的には分っている「乳酸菌生産物質」の腸内細菌バランスを整える働きを、科学的に証明する根拠が必要だと考えていた。

 そんな折の2009年、当時専務の小野寺社長主導で進めた和光理研インキュベーションプラザでの「新規事業開発室」始動を契機に、確かなエビデンス獲得への歯車が動き始めた。
 その始まりは、埼玉県の産学連携コーディネーターの紹介で訪問した、抗ストレス物質研究の第一人者・室伏きみ子教授(現・お茶の水女子大学学長)との出会いだ。そこから14・15・16年度経済産業省サポイン事業採択の「複合乳酸菌発酵法を利用した大豆原料の抗ストレス食品素材の開発」プロジェクトに発展していく。

 また11年には、慶応大学先端生命科学研究所とヒューマンメタボロームテクノロジー社により、「乳酸菌生産物質」のメタボローム解析が行われ、身体の健康に有用な34のペプチドを含む352種類の発酵代謝物質の特定に成功している。
 さらに近年では、城西大学薬学部との肌に優しい化粧品素材としての共同研究も進んでおり、「乳酸菌生産物質」のエビデンス・データ獲得に取り組んだ小野寺社長の功績は大きい。

祖母と父から継ぐ未来の
「乳酸菌生産物質」物語

 「乳酸菌生産物質」の生みの親の故・正垣一義氏から、1969年に小野寺社長の祖母の故・金廣シズ子氏と父である村田会長に託された「乳酸菌研究の灯」は52年を経た今、確実に小野寺社長に引き継がれた。
「専務時代に、『乳酸菌生産物質』普及に向けて交わされる祖母と父の激論を間近に見てきましたが、祖母亡き今、それは二人の『乳酸菌生産物質への情熱』という固い絆の現れだと感じます。今後も多様な方々との対話と協働を重視し、私なりの『未来の乳酸菌生産物質物語』を紡いでいきたい」
 と、小野寺社長は話す。
 16種35株の乳酸菌群が産む「乳酸菌生産物質」の過去・現在・未来は、「乳酸菌生産物質」に賭けた人生①・②に詳述している。

【会社データ】
本社=埼玉県和光市新倉5-1-25
℡=048-467-3345
創業=1969年4月
資本金=1000万円
事業内容=乳酸菌生産物質の製造・販売、研究・開発
http://www.koei-science.com

 

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