2021年04月27日
サンデー毎日「会社の流儀」掲載
光英科学研究所
村田 公英 会長
2012年10月から20年12月まで、株式会社光英科学研究所のHP上で約8年、120回に渡って綴られてきた「村田公英の社長ブログ『私考欄』」が、「乳酸菌生産物質」に賭けた人生①・②の2分冊で、日本シニアリビング新聞社より発刊されている。
村田社長(現・光英科学研究所会長)自らの生い立ちから始まる第一弾は、大谷光瑞農芸化学研究所に入所したばかりの社会人一年生時代、さらには資金難からの事業生き残りをかけた二足の草鞋生活時代、光英科学研究所として再出発してからの独立独歩時代まで、ありのままに述懐している。そして後半では、最新の乳酸菌に関する研究情報から乳酸菌生産物質が市民権を獲得していく道筋までが記述され、期待を膨らませて第二弾に繋がっていく。
第一弾から3年4カ月を経て発刊された第二弾では、乳酸菌が健康物質として持てはやされる中、健康に役立つのは乳酸菌そのものだけではなく、その代謝物である乳酸菌生産物質がより重要である、という真実を明らかにしている。 併せて、市民権を得た乳酸菌生産物質の大量生産が可能になるまでの行程や、16種・35株の乳酸菌・ビフィズス菌の共棲培養の方法、微生物の働きによって産み出された乳酸菌生産物質の商品化のための知識や、腸内環境・微生物を巡る直近の学術的情報まで、余すところなく記述されている。
「近年は、健康食品市場だけではなく一般食品においても、『健康には乳酸菌』という概念が定着し、大手企業の商品も含め『乳酸菌』が活況を呈している現況ですが、その『体感』の弱さからそろそろその熱も冷め始め、やがてポスト乳酸菌として『体感』のよい乳酸菌の代謝物・乳酸菌生産物質の時代がやって来るのではないでしょうか?」 と、著者の村田公英氏は近未来を予見している。
ここで言う「乳酸菌生産物質」とは、光英科学研究所が50余年の歳月を費やして育て上げてきた16種35株の乳酸菌・ビフィズス菌のチームが産み出す代謝物。最新のメタボローム解析で身体の健康に有用な34のペプチドを含む352種類の発酵代謝物質の存在が確認されている食品原料だ。 その「体感」の良さから、これまで数多くの健康食品原料に採用され、近年では乳酸菌に代わる待望の原料として一般食品にも続々と採用され始めている。
今年2月、齢80歳の傘寿を節目に経営のバトンを長女である小野寺洋子社長に引き継ぎ、自らは会長職に就任した村田会長は、利他と報恩の思いを込めて、「村田公英の会長ブログ『私考欄』」として渾身の執筆を継続していく。乳酸菌生産物質が次世代の食品原料の核となるその日まで。その暁には、集大成として第三弾も上梓されるだろう。
【会社データ】 本社=埼玉県和光市新倉5-1-25 ℡048-467-3345 創業=1969年4月 資本金=1000万円 事業内容=乳酸菌生産物質の製造・販売、研究・開発 https://www.koei-science.com
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