Bull Pulu(ブルプル)/加藤 二朗 会長

2021年06月15日

サンデー毎日「会社の流儀」掲載

世界のドリンク文化と〝美味しい〟を届ける
食の総合企業目指すタピオカドリンク専門店

Bull Pulu(ブルプル)

加藤 二朗 会長

 若者を中心に〝飲み歩き〟の定番商品として一大ブームを巻き起こした「タピオカドリンク」。全国のショッピングセンターなどを中心に72店舗を展開する「Bull Pulu」はお茶とタピオカにこだわった幅広いメニューを揃え、子供から高齢者まで誰もが楽しめるタピオカドリンク専門店としてムーブメントを牽引してきた。
「アジアをはじめ世界のドリンク文化を日本全国に発信し、たくさんの人に『美味しい』を届けたい。子供の頃から大好きなショッピングセンターを『食』で盛り上げていきたいですね」
 と話すのは、株式会社Bull Puluの加藤二朗会長。大手総合スーパーに24年間勤務し、ショッピングセンターのフードコート開発にも従事してきた。

 ブレイクのきっかけは、およそ10年前に台湾からの仕入れルートを確立できたことだと話す加藤会長。多い時には1カ月に3千万円を売り上げた店舗もあるなど、本場の味を忠実に再現した「美味しさ」が多くのリピーターの心を掴んだ。
「ドリンク文化が発達している台湾は原料や資材を確保しやすく、現地の美味しいものを導入すれば売上もどんどん伸びていきました」
 と振り返る加藤会長はブームが落ち着いた現在、スイーツトレンドとして話題の「台湾カステラ」や今夏にスタートするベトナム商品の販売に加え、定額でお茶が飲み放題になるサブスクリプションサービスを一部店舗で実施するなど、新しい飲食文化の創造にも努めている。自社でも大手外食チェーンにFC加盟し、多ジャンルで飲食業のノウハウを蓄積してきた。

原料の専門商社も新設
5つの軸と組織を強化

 通常店とスタンド型、カフェの3タイプで運営する店舗だけでなく、茶葉やオリジナルグッズなど物販事業も展開する同社は、ドリンク原料・副資材の専門商社として㈱ドリンクリンクを新たに設立。総代理店を務める台湾とベトナムの仕入先をはじめ、世界各国から輸入したシロップや茶葉、機材・消耗品などを、Webサイトを通じて飲食店や小売店にも提供する。

 7月中旬には和光市の倉庫を工場に転換し、餃子やパンなどの製造にも挑戦する同社。加藤会長は従来の「直営店」と現在18社・46店舗をサポートする「FC本部」、自社が加盟する「飲食FC」に、ドリンクリンクの「卸売」と新工場での「製造」を加えた5つの軸で事業と組織を強化する。
「美味しい食材や原料を仕入れられればチャンスは広がる。海外だけでなく、日本にもまだまだ美味しいものがたくさんあります。誰も作っていないなら自分たちで作ればよいのです」
 と話す加藤会長は今年から社員全員に「経営計画手帳」を配布し、「環境整備」にも着手。サービス業から製造業へ進出した同社は将来、一次産業も担う食の総合企業へ進化を目指す。

【会社データ】
本社=東京都豊島区駒込1―28―11 林ビル
☎=03―6902―9150
設立=2008年5月
資本金=3000万円
従業員数=430名(パート・アルバイト含む)
売上高=15億円
事業内容=飲食事業・FC事業
http://bullpulu.com
「ドリンクリンクストア」= https://bullpulu.raku2bb.com

 

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