2017年07月20日
週刊文春「学長インタビュー」掲載
鈴鹿大学
市野 聖治 学長
鈴鹿山脈を一望できる風光明媚なロケーションに立地する鈴鹿大学。 同学のルーツは、享栄学園創立者の堀榮二氏が1913年に開校した英習字簿記学会に遡る。その後、国際交流都市作りをすすめる鈴鹿市からの要請と協力を得て、1994年、鈴鹿国際大学が開学した。建学の精神は「誠実で信頼される人に」。
そんな同学は、2014年に第7代学長に就任した市野聖治氏による改革で、翌年には校名から「国際」の2文字を外した。 「もはや現代社会では国際化されていない地域など存在しません。『国際×地域』、つまり国際社会と地域社会は直接結びついているということ。国際人間科学部では、実学教育を大切にしながら、地域社会の課題解決を実践してきました」
また、今年4月には、「こども教育学部」を新設。4年制と短期大学の両方に幼児教育系の課程を持ち、養護教諭を養成する県内唯一の大学となった。 「思考力や論理性を養うためには5歳までの教育が重要です。今の子供達の平均寿命は100歳を超えるでしょう。長い人生の基礎作りを支援できる保育士や幼稚園教諭を育成すべく新学部を開設しました。一方、短大の伝統を引き継ぐ養護教諭養成は、新たに中学・高校『保健』免許も取得できる課程とし、最新の看護系機器や模擬保健室も設置しました」
さらに、幼児教育と養護教育の両方の視点を獲得できる学びを通して、幼児の健康観察ができる保育士・幼稚園教諭と、子供の発達が理解できる養護教諭を育成する。そして、学生たちは「こどもボランティア部」に所属し、近隣の認定こども園や小学校でのボランティア活動を通して、生身の子供に寄り添える即戦力を目指す。
巷で話題のランニングバイクを導入し、幼児の発育発達をアクテイブに促すなどユニークな取り組みが目白押しの同学。2016年度の就職内定率98.1%という数字を見れば、社会に必要とされる人材を育成できていることがよくわかる。 加えて、今年1月に発足した学生広報部「SUZUKA9」(スズカナイン)も話題をさらう。学生自身が様々なアイデアを出し合って、イベントを企画・運営し、大学を活性化させることが目的だ。オープンキャンパスのアテンドに始まり、SNSでの情報発信や学生広報誌も発行する。
市野学長の座右の銘は「Risky to change.Riskier not to change.」―変化することはリスクを伴うが、変化しないことはもっと大きなリスクを負うことになる。これはまさに学長就任後行ってきた数々の改革そのものといえるだろう。そんなチャレンジ精神を継承した学生達が、今まさに鈴鹿の地から世界へ羽ばたこうとしている。
【大学データ】 住所=三重県鈴鹿市郡山町663-222 ☎️=059-372-2121 創立=1913年 学生数=408名 学部= ○国際人間科学部 国際学科(ビジネスマネジメント系、多文化共生系) ○こども教育学部 こども教育学科(幼児教育学専攻、養護教育学専攻) https://www.suzuka-iu.ac.jp
『学長インタビュー』は「週刊文春」「サンデー毎日」などで当社が独自に取材した注目すべき大学の掲載記事をオンライン版として公開しています。
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