2023年06月20日
サンデー毎日「注目の専門学校」掲載
文化服装学院
相原 幸子 学院長
この6月に創立100周年を迎える文化服装学院(以下『文化』)は、これまで30万人以上の学生が卒業し、世界に名だたるデザイナーや多岐にわたるクリエイターを輩出してきた。
大正時代に裁縫学校としてスタートした『文化』は、戦後の「着物から洋服へ」時代を先駆ける形で男子学生の受け入れを開始。これを機にファッション・スクールへと進化してきた歴史を持つ。卒業生にコシノジュンコや髙田賢三、山本耀司らがいることで知られるように、常に時代をリードしながら、世界を席巻する気鋭のデザイナーを育成してきた。
「クリエイティブは、自らが発想したものを作品に落とし込むまでの過程が大切。その環境を整え、提供することが私たちの役割で、膨大な資料を揃えた図書館や様々な生産機器を導入し、設備投資に力を入れてきました。学生はみな個性的で、4千人弱もの仲間が周りにいて常に刺激しあえるのも『文化』ならではの環境ですね」 と話すのは相原幸子学院長。『文化』は教育の根幹である「服作りの基礎力・技術力」はもちろん、服飾学校として世界的にも類のないレベルで設備・環境が充実していると自負する。
東京・新宿駅にほど近い場所に位置する文化服装学院
専門課程は大きく分けてファッションを「つくる人」「売る人」「伝える人」それぞれの育成において、多様化する時代のニーズに合わせた全29学科・コースで構成。 来年度に新設される「バーチャルファッションコース」では、アパレルのDX(デジタルトランスフォーメーション)化に対応できるスキルを持った3Dモデリストの育成を目指す。そのために0.2秒で体形を計測できる最新の3Dスキャナを導入。
「テクノロジーとクリエイティブの融合で、これまでになかった価値観が生まれる。最新のデジタル設備を積極的に導入しながら、新しい可能性を切り拓いていきたい」 と相原学院長は話す。
11月の『文化祭』で毎年行われるファッションショーは約1000人の学生が携わり、2万人ものギャラリーが訪れる一大イベントながら、100周年を機に従来のやり方を変更。学生たちの自主性をより尊重した場となるよう、踏み込んだ改革を進めている。
毎年2万人が来場する『文化祭』ファッションショーの様子
「ショーをつくり上げていく中で、学生たちには協賛企業様と将来にわたる関係性を築いてほしい。学校はそのきっかけづくりとサポート役。そしてクリエイターとして、また人としての経験値を積み上げ、充実した学生生活の先にある未来に繋げたい」 と意気込む相原学院長は現在、科のそれぞれの特色に合わせたカリキュラムや授業時間の見直しに取り組む。『文化』の100年とは、このように時代を敏感に読み、その先にあるファッションを常に先導してきた歴史でもある。
「SDGsについては企業様とのコラボレーションで様々な取組を実施しておりますが、私たちが行う端的なSDGsとは『まず良い服をつくること』。良い服は大量破棄に繋がらず長く着られる。ほころんでもリメイクする価値がある。ファッションにとっても非常に大切なことです」 と相原学院長は語る。
文化服装学院 https://www.bunka-fc.ac.jp/ 〒151-8522 東京都渋谷区代々木3-22-1 【入学相談専用 無料フリーダイヤル】 0120-900-850
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