2020年11月19日
週刊文春「学長インタビュー」掲載
了德寺大学
了德寺 健二 理事長 兼 学長
和の精神を継承し、医療と芸術の融合によって新たな社会創造に向かう――。了德寺大学は独自性の高い建学の精神をもって2006年に開学した。
「私自身、柔道家として日本人が忘れつつある『武士道』を伝承していきたい。医療に携わる者として、患者様に手を差し伸べることこそが『武士道』の精神に通じると考えています」 と話すのは、了德寺健二理事長だ。了德寺理事長は高校卒業後、川崎製鉄(現JFEスチール)に入社。同社柔道部で選手兼監督を務め、オリンピック選手を育てるために独立。並行し苦学を経て、整形外科10院を設立した成功経歴を持つ。
「若い人を中心に〝無力感〟が全世界的に広がっていると感じます。医療とは人を助ける行為であり、高い精神性を育成する上で大きな価値がある。医療を通じて自らの価値に目覚めることは、学生たちにとって非常に大切なプロセスです」 と了德寺理事長は話す。
単科大学として健康科学部を置く同学は理学療法学科、整復医療・トレーナー学科、看護学科と専門分野に特化した3学科で構成。「育てる実習」を通じて、多くの国家資格において全国でもトップクラスの合格率を誇る。中でも難易度が高いとされるアスレチックトレーナーの19年度の合格率は、全国平均数の2倍を上回る。 「約8割の学生が第一志望で入ってきます。皆、目指す目標が明確なので高い意識を持っており、就職率は毎年100㌫です。」 と了德寺理事長は話す。強い使命感を持っているためであろうか、キャンパスでは学生全体が生き生きとしているように見える。 「快活な挨拶が飛び交う環境が自然と芽生える伝統があります」(了德寺理事長)
同学はこれまで「ストレスフリー療法」について、先進的な研究を進めてきた。アメリカの医学者B.O.バーンズの著作に示唆を受けた了德寺理事長は、人体からストレスを取り除くと体温が上がることを発見し、人体の4カ所に遠赤外線を送ることでストレスが減少する「ストレスフリー器」を独自に開発。ストレスフリー器によって、コルチゾールと呼ばれるストレスホルモンの数値が下がり、わずか1分で血流が2倍から4倍増えることを実証した。 これを「ストレスフリー療法」と命名し、欧米の科学ジャーナルには既に8編の論文が通っている。
「いま私たちが取り組んでいるテーマは『人類の老化と病気はストレスによる血流低下と成長ホルモンの分泌低下によって起こる』とする仮説を立てて証明し、人類にとって古(いにしえ)からの願いである『不老長寿』を実現することです」 と話す了德寺理事長は現在、7カ所のクリニックを運営し高評価を集めている。
「私の最後の目標は当大学の完全無償化を実現すること。『不老長寿』の理論を実現する医療機器の普及によってそのフルーツを当大学に還元し、経済的に恵まれない人たちを医療人として世の中に送り出すことが目標です」 と了德寺理事長は語る。
【大学データ】 住所=千葉県浦安市明海5-8-1 ☎=047‐382‐2111 設立=2006年4月 学生数=1112名 学部=健康科学部 http://www.ryotokuji-u.ac.jp
『学長インタビュー』は「週刊文春」「サンデー毎日」などで当社が独自に取材した注目すべき大学の掲載記事をオンライン版として公開しています。
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