2017年09月14日
週刊文春「学長インタビュー」掲載
日本保健医療大学
平良 専純 学長
埼玉県幸手市の誘致・協力のもと誕生した大学。各キャンパスは廃校となった小学校と高等学校を改修して再活用している。従来の「看護学科」に加え、2017年4月には「理学療法学科」を新設した。
「技術・機器の進歩が目覚ましい医療保健分野において、世界で活躍できる人材の輩出を目指しています。あらゆる現場で活躍できるように、英語を主とした語学の習得にも注力しています」 と、話すのは平良専純学長。旧厚生省で長く国際医療に従事し、JICA(独立行政法人国際協力機構)やODA(政府開発援助)関係などの要職を歴任。同大学の開設準備から携わっており、世界を見据えた教育に主眼を置くのも平良学長の経験に基づいたものだ。
教育目標は大きく分けて4つの柱で構成される。 ○「人間性」…患者さんと接する際の思いやりや、深い教養と豊かな人間性を備えた人材の育成 ○「専門性」…高い技術と総合的な知識・視野を持ち、独創性・指導性も発揮する人材の育成 ○「社会性」…地域社会のみならず、国際社会に貢献できる人材の育成 ○「国際性」…グローバルスタンダードに対応できる能力を備えた人材の育成
これらを実現するべく、実力の高い教授たちが各方面から集結。最新の医療現場に準じた教育設備の完備と、優れた実践能力を磨くカリキュラムを用いた指導方法が実を結び、「看護師国家試験」の模試では全国トップクラスの成績を残す学生を毎年輩出している。 「少人数クラスで基礎知識・技術の定着を徹底。教授がきめ細やかな指導を行い、一人ひとりの個性を伸ばしています。希望者にはイギリスへの『文化留学制度』を設けており、資金補助もあります。語学力はもちろん、その国の文化に触れることで学生たちの視野を広げたい。当大学に教え子を送り出した高校の先生方も、飛躍した彼らの成績や国家資格の取得を喜んでくれています」(平良学長)
既に451人の卒業生が看護学科から巣立ち、彼らは全国の医療現場で高い評価を受けて活躍している。今後は学科の増設を検討しながら、医療保健分野の未来を見据えた新たな展望を描いている。 「将来的な医学部、大学院の開設と附属病院の建設を目指しつつ、教育環境のさらなる拡充を図ります。まだ新しい大学ですが、教育の質には自信があります。医療保健を志す若者、親御様に安心して入学していただけるよう、これからも尽力していきます」
「世界の医療現場には日本人がまだまだ少ない。私たちが世界へ優秀な人材を送り出す」。平良学長の熱意と優秀な卒業生たちの力が、世界中のあらゆる場所で医療保健を支えていく――。そう遠くない未来で、同大学の取り組みが結実していきそうだ。
【大学データ(問い合わせ先)】 幸手北キャンパス(看護学科)=埼玉県幸手市幸手1961-2 ☎=0480-40-4848 幸手南キャンパス(理学療法学科)=埼玉県幸手市平須賀2-555 ☎=0480-48-5806 開設=2010年4月 学生数=432人 http://www.jhsu.ac.jp
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