大阪河﨑リハビリテーション大学/亀井一郎 学長

2018年07月05日

週刊文春「学長インタビュー」掲載

リハビリテーションを通じて
患者の心に寄り添える医療人を育成

大阪河﨑リハビリテーション大学

亀井 一郎 学長

 すれ違う生徒からすがすがしい挨拶がかけられるのは、建学の精神「大慈大悲」(常に夢と希望を持った、仁の心を備えた医療人を育成する)が根付いているからだろう。
 1997年開校の河﨑医療技術専門学校をルーツとし、2006年に現在の大阪河﨑リハビリテーション大学として開学。理学、作業、言語のリハビリ3職種を全て学べる環境は国内では珍しく、希少価値が高い。

「リハビリは人の心が通い合う、やりがいのある仕事です」と話すのは亀井一郎学長。和歌山県立医科大学を卒業後、脳神経外科医として数々の執刀経験を持つベテラン医師だ。
「外科医は病の患部を切って治すところまで。リハビリによって予想以上の回復をみせる患者さんを目の当たりにした時に、その重要性に気付きました」 

 リハビリテーションとは、Re(再び)habilitation(能力を獲得する)を意味し、怪我をしたり病気になった患者が再び社会生活を送れるようにするのが目的である。ここからは同学で学べる3つの専攻を順に紹介していこう。

 理学療法学専攻―理学療法士は、姿勢の保持や歩行など生活に必要な基本的な身体機能の回復を手助けする。後遺症により身体に障がいのある方に対し、科学的根拠に基づいた運動療法や物理療法を行っている。

 作業療法学専攻―作業療法士は、「服を着る」「食事をする」といった手足の動きの回復にとどまらず、誰と、どこで、どんな風に暮らすのか、その人らしい生き方ができるように援助するスペシャリストである。

 言語聴覚学専攻―言葉や聞こえ、飲み込みの機能を維持・向上させ、人間性の回復を支援。障がいのある子供から高齢者まで幅広くサービスを提供する専門家が言語聴覚士だ。
 加えて、〝園芸療法〟を学べるのも同学の特色。園芸療法とは植物等の栽培を通して、心身の回復を図るリハビリの一種。イネーブルガーデンと呼ばれる園芸療法用の庭を敷地内に用意しているからこそできるカリキュラムといえるだろう。

「リハビリの現場ではこれらを有機的に組み合わせることが必要です。そのため本学では、卒業後にチーム医療が自然にこなせるように各専攻領域だけでなく、他の領域についても学べる環境を整えています」
 また、同学周辺には河﨑グループの病院や福祉施設等が数多くあり一大医療圏を形成、早期臨床体験実習を可能にするばかりか、就職率100%を実現する一助にもなっている。

 さらに、急速に高齢化が進む時代背景に鑑み、今年4月から「認知予備力研究センター」を開設。認知症予防や認知力低下に有効となる認知予備力についても研究・発信していく方針だ。
「医の謙虚」が座右の銘と話す亀井学長。「知識、技術はもちろんのこと、思いやりといたわりの心を持った医療人を一人でも多く輩出することが当学の使命であり責任だと思っています」

【大学データ(問い合わせ先)】
住所=大阪府貝塚市水間158
☎=072―446―6700
創立=2006年4月
学生数=512名
学部=リハビリテーション学部
https://www.kawasakigakuen.ac.jp

 

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